東芝、国内連合に優先交渉権 中部電力やオリックス参画
日本経済新聞
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売り手が優先交渉権を与える先を選ぶ際には価格が当然重視されるが、場合によってはそれ以上にクロージングの可能性の高さも重視される。
本件のように、それぞれの陣営が難しいイシュー(資金調達、外為法等)を抱える場合、クロージングの確実性の見立ては、なかなかに難しいだろう。
これはあくまで想像だが、JICがBainと組んで、なお外為法上の許可を取得するためには、相当程度アクロバティックなストラクチャーによることが必要になるのではないか。その辺りの事情も含めた判断だろうか。
ディール自体もこの先不透明な部分は多いが、非公開化後の東芝の事業運営がどうなるか、しっかりとバリューアップして再上場するというような道を辿れるのかも注目したい。この日経の「わかった」シリーズの飛ばし記事は、情報源が思惑やバイアスがたっぷり入った当事者のリークなので、このニュースの通りになってほしい人がいるんだなくらいに聞いておかないと。
数年間ずっと相手を変えながら再編の話をし続けているので、現場のモチベーションが心配。早く道筋をつけることがいまは最善かなあ。
JIPのスポンサーにファンドのオリックスが入れば、彼らの出口をまた探すことになる。リストラ、分社化してIPO、という流れでしょう。一年位でやりきる必要が。
決定したら、選定プロセスの全てを開示するのが少数株主を守るためにも必須でしょう。