8月の経常黒字、96.1%減 円安、原油高響く
共同通信
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先般、英国の新政権が財政赤字の拡大策を打ち出した折、ボンドが急落し金利が急上昇して大騒ぎになりました。政府が巨額の補正予算を組んで財政赤字を拡大する姿勢を示しても英国ほど影響が出ないのは、政府の赤字を民間の黒字が埋めて日本全体が外国との取引、つまり経常収支が黒字で対外債権国の地位を保っているからです。
日本が貿易で黒字を稼ぐ国から所得収支で稼ぐ国になって久しいですが、円安で対外投資余力が落ちればやがて所得収支も減りかねません。本来、一喜一憂すべきものでない経常収支ですが、円安等で交易条件が悪化して貿易赤字が膨らむ中で黒字が大きく縮小するのは流石に不安です。そういう意味で気になる動きではありますね・・・ (・・;第一次所得収支黒字は外貨で海外口座に入った段階で「黒字」と計上されているはずで、そのまま再投資されているケースが大半と推測されますから、円の売買需給という意味では売り超過と考えられます。
P.S
国際収支構造の変化に関しては以下の本の第1章に簡便にまとめさせて頂きました。
「強い円」はどこへ行ったのか (日経プレミア)
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/22/08/08/00309/