[東京 7日 ロイター] - 総務省が7日発表した8月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は28万9974円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比5.1%増となった。増加は3カ月連続。名目では前年同月比8.8%の増加だった。

行動制限を伴わない夏休みで教養娯楽サービスや外食、交通への支出がプラスに寄与した。2021年8月にマイナス3.0%だった反動も反映された。総務省によると、消費支出は前年同月比ベースで22年1月の6.9%に次ぐ高い伸びとなる。

ロイターが事前に集計した民間調査機関の予測では、前年比6.7%の増加がコンセンサスだった。公表された実額は予想を下回った。

季節調整済み前月比では実質1.7%のマイナスだった。信金中央金庫地域・中小企業研究所の角田匠・上席主任研究員は「食料品を中心に値上げの動きは加速しており、節約志向が一段と高まってくる可能性がある一方で、10月からは旅行・外食などの支出は増えてくる。差し引きで上向きの動きになると思う」としている。

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