[ロンドン 6日 ロイター] - クワーテング英財務相は6日、住宅ローンの借り手支援問題で金融界代表者らと会合を開いた。英財務省が明らかにした。

9月23日にクワーテング氏が発表した一連の財政措置を巡り、市場では財源の裏付けがないとして不安が広がり、国債利回りが高騰した。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が緊急の国債買い入れ策を打ち出したものの、それでも住宅ローン金利は大きく上昇。既に生活費増大に苦しんでいる多くの家庭に追い打ちをかけかねない情勢となっている。

財務省の声明によると、クワーテング氏はこの日の会合で最適な住宅ローンを提供する責任は金融セクターにあると指摘しつつも、財務省として今後数週間、数カ月と引き続き力を合わせていく方針だと説明した。会合にはバークレイズやロイズ・バンキング・グループ、ナットウエストなどの大手行や住宅金融組合などの代表者が出席した。

業界側からはクワーテング氏に対し、年末に失効する政府の住宅ローン保証スキームを延長するのかどうかとの質問もあった。このスキームは、住宅価格の5%の頭金を用意すれば残りのローンの金額の一部を政府が保証する仕組み。

ある関係者の話では、財務省は延長を検討することを示唆したという。

クワーテング氏は先月に財務相に任命されて以来、金融界との一連の会合を主催している。