[6日 ロイター] - 米半導体大手のアドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)は6日、2022年第3・四半期の売上高が約56億ドルと、従来予想を約10億ドル下回る見込みだと発表した。半導体市場が予想より急激に減速している可能性が示された。

8月時点の売上高見通しは67億ドルを中心に上下2億ドルの範囲だった。決算発表は11月1日を予定している。

AMDの株価は引け後の時間外取引で4%下落し、同業のエヌビディアやインテルも2%超の連れ安となった。

AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)は発表文で「同期のパソコン市場は大幅に軟化した」と指摘。マクロ経済状況がパソコン需要を想定より大きく押し下げたとした。一方、同社のデータセンター、組みこみシステム、ゲーム向け部門は好調を維持したという。

ムーア・インサイツ&ストラテジーの半導体アナリストは「新型コロナウイルス禍後のパソコン市況悪化の影響を誰も回避できないことをAMDは示している」と指摘した。