[ロンドン 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した9月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.4で8月の49.6から低下し27カ月ぶりの低水準となった。生活費上昇による消費控えで需要が低迷するとともにエネルギー価格高が生産を制限した。

生産指数は46.5から46.3に低下。節目の50を4カ月連続で下回った。

需要は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)開始以来、最大の落ち込みを記録。受注残が減少し、コスト転嫁の値上げで完成品在庫が増えた。

今後1年の見通しを示す将来の生産指数は52.7から45.3に急低下し2020年5月以来の低水準。

S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は「リセッションとインフレ圧力の高まりがユーロ圏経済の見通しへの懸念を強めるだろう。最初のロックダウンを時期を除くと、需要や生産の落ち込み度合いは世界金融危機が最も深刻だった時以来の大きさだ」と述べた。