英財務相、所得税最高税率引き下げ案を撤回 政権に打撃
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地方局のラジオやBBCの取材でだいぶ強い口調で責め立てられたトラス首相は、数日前に「市場や国民の反応から、我々の策は見直しが必要だと考えている。ただ、燃料費のキャップは必要な策であって、見直すのは減税の方だ」と発言して注目されていました。
で、ここへ来てクワシさんの暴走。
この数日間でさえも「勝手なことをペラペラ喋る」「大口叩くだけで専門知識が浅い」と叩かれていましたが、またしても勝手なことを言い出したので不安しかないです。
議会を招集できない期間に首相にも確認せず策を撤回するような財務相は、早急に降ろしてほしいと思ってしまいますね。正しい決断だ。成長戦略なくして、減税したところで経済にプラスには全くならない。翻って日本ではなおさらそうだ。国民皆保険にレイオフを認めず、赤字垂れ流しのゾンビ企業にも税金を垂れ流す日本では、税収がいくらあっても足りはしない。1000兆円の国の借金も、高齢者の個人資産2000兆円から相続・贈与税一体化により返済したい考えだろうが、超高齢化社会ではその高齢者の個人資産も激減していく。
スウェーデンは、70%の所得税をとりながら、ゾンビ企業の救済はせずに潰して産業の循環を推進する。
失業者の生活保障はなされ、更には再教育によるリスキリングを国が行い、イノベーションと新産業へのシフトを推進する。世界で最も貧富の差がなく、豊かで、かつこの30年で国民所得も50%上げている。
新資本主義の真髄はここにありそうだ。
日本も、スウェーデンやスイスといったヨーロッパの小国からもっと学んだ方が良い。耳触りの良い減税を声高に叫ぶ政治家や経営者は要注意だ。