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【3分解説】ウクライナ4州の「併合」が意味するもの

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「併合」というのは、平和的にであれ侵略的にであれ、世界史上繰り返されてきましたが、20世紀になると、国際法も整備されて、多少ハードルが上がりました。
     独立国として国際的に承認されている国を併合する、というのは、国際法上、できなくなったはずでした。
     しかし、第2次世界大戦までの時期には、日韓併合などの例もあり、とりわけヒトラーによるオーストリア併合が有名です。オーストリア併合は、ドイツ軍の進駐と共にオーストリアで国民投票を行い、97%が賛成、という手法で行われました。

    第2次世界大戦後は、国連憲章ができて、他国を併合する、ということは、さらにハードルが上がったはずでした。
     1990年にイラクがクウェートに侵攻し、「クウェートの民意の要請により」クウェートの併合を宣言した時は、米国をはじめ、国連の安全保障理事会がこれを否認、多国籍軍によるクウェート解放の軍事作戦を行いました。

    今、プーチン大統領は、ヒトラーが1930年代にやったそのままのような併合をやっています。
     国連の安全保障理事会は、ロシアが拒否権を行使するので、具体的な阻止行動ができません。
     国連の安全保障理事会は、世界で戦争がゼロになるためのものというよりも、5大国が戦争をすることがないようにするための仕組みです。拒否権によって5大国同士が戦争をしなければ世界大戦も核戦争も避けられる、と考えられたからです。
     5大国以外の群小国が戦争をしたら、5大国が一致して阻止行動を取ればいいと考えられていました。
     5大国の1つが5大国以外に戦争を仕掛ける、という今回のケースは想定されていませんでした。

    プーチン大統領は、「ドネツク、ルハンスク、ザポロージェ、へルソンの人々は永久にロシア国民となった」と宣言し、法案に署名しました。8年前は、「クリミアは」と言っていて、数年したら、「永久のロシア領土」の範囲が広がりました。今後も要求は広がるでしょう。
     ヒトラーも、1937年のミュンヘン会議で、チェコスロバキアのズデーテン地方が「ドイツの最後の領土要求である」と言っていました。その直後にチェコスロヴァキア全体を併合し、ポーランドへの領土要求を始めました。
     ヤクザのシノギと一緒で、ドアから片足を突っ込んだら家全体を占有するまでやめないので、徹底的に叩きのめす以外の方法では防げません。


  • NewsPicks 記者

    昨日は、この戦争を通じてみても大きな節目の一日になったように思います。ロシアが占領地域で行っていた「フェイク住民投票」を元にウクライナの4つの州の独立を承認し、ロシアの一部として編入すると宣言しました。

    続いてプーチンは演説を初めたのですが、印象的だったのがウクライナより西側諸国ばかりに言及したことです。例えば開戦当初はウクライナを「非ナチ化する」などと盛んに言ったりしていましたが、昨日はもっと多くの時間を使って西側への批判を繰り返していました。FTのモスクワ支局長は「これは西側への敵対の宣言だ」と表現しています。
    https://twitter.com/maxseddon/status/1575828282494230528

    ならばと言わんばかりに、演説の直後にはウクライナがNATO加盟申請を表明しました。

    こうした動きや、これに先立つロシアの動員令にはどんな意味があるのか。3分で読めるサイズにまとめました。ぜひご一読ください。


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    弁護士(スマートニュース株式会社/法律事務所ZeLo/NPO法人Mielka)

    防衛省・防衛研究所の高橋杉雄さんとの議論の受け売りなのですが、
    ・4州に住むウクライナ人をウクライナとの戦争の前線に立たせる「人柱」として徴兵できる
    ・4州への攻撃はロシアへの攻撃とみなして核兵器使用への正当化ができる
    という狙いがあるのではないかとのこと。ただし、併合はずっと検討されてきた中でこのタイミングだったというのは、ウクライナの反撃を受けて何かしらの牽制を仕掛けないといけないこのタイミングだったのではないか。
    この流れ(特に2点目)でウクライナのNATO加盟申請も必然な気すらします。

    (別記事のコメントのコピペですみません。)


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