[東京 30日 ロイター] - 財務省は30日、8月30日から9月28日までの為替介入額が2兆8382億円だった、と発表した。介入額は22日に実施したドル売り/円買いとみられ、円買い介入としては1998年4月10日の2兆6201億円を超える規模となった。近く公表される外貨準備高は2カ月連続で減少する公算が高まった。

為替介入額となる約2.8兆円は、換金流動性の高い「外国中央銀行および国際決済銀行(BIS)」への預金取り崩しだったとみられ、外国為替資金特別会計(外為特会)が保有する外貨準備はその分減少する。

財務省によると、8月末の外貨準備高は約1兆2920億ドルで、このうち外国中銀およびBISへの預金は約1355億ドルとなっている。日本円換算で約19兆円の預金額となる。

外貨準備の大半を占める外貨建て証券は8月末時点で約1兆0367億ドルとなっており、米国債を売却して為替介入に踏み切っていた場合は、外貨建て証券が減額となる。

前月末の外貨準備高は5営業日後の公表が慣例となっており、9月末の同残高は10月7日に発表される見通し。