英中銀、市場安定へ国債650億ポンド買い入れ 来週からの売却延期
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まずは債券の急落に手を打った格好ですが、追証の発生から売りのスパイラルが生じるリスクを封じるためでしょうか
ただ金融政策的には捻れが生じることになりますし、財政出動もそのままだとすればインフレ対策がまた後手に回る可能性はあり、非常にバタバタした対応という印象です
注目のコメント
BOEによる国債買入れは、量的緩和の際にも、HMTが損失を負担する条件でAPF経由で実施されてきました。今回の声明文でもHMTによる補償を示唆する表現が見られることを踏まえると、BOEはfundingは提供するが、リスクはHMTが負担するスキームとなるようです。
その意味では、HMTは財政運営を巡って自ら蒔いた種を自ら刈り取ろうとしていると理解することもできます。
一方で、BOEに関しては、今回の事態が金融安定の点で懸念がある点をFPCの下で認定したことも注目されます。もちろん、MPCとしては金融政策の正常化を予定通り進めたいという意図の現れではありますが、緊急に発動される政策手段がどの委員会の決定に基づき、何を主眼としているのかについて、市場が混乱しないようにすることも重要です。Kenjiさんのコメントが気になる(いつも有難うございます!)。
通常とは違うボラが発生した時に、ポジションで逆回転が発生して、逆回転が次の損切りとかを生み加速し、そのロスを抑えたりカットするために、他の資産クラスに飛び火する(コンタミネーション=汚染が広がる)のが、システミックリスクの「良くあるパターン」。
特にデリバティブが絡むことが多く、短期で終わったところではブラックマンデーはそうだった(ポートフォリオインシュランス)し、2008年の金融危機もサブプライムなどにCDO・CDSなどが絡んだ。
こういう市場の変動と、デリバ絡んだ逆回転は、それが必ず顕在化するわけではないけど本能的な警戒感を感じる領域。政権交代による大盤振る舞いで英国売りが進みました。中銀はその穴埋めに駆り出されたという状況です。
多分中銀はこうなることを予測していたのでしょう。ポンド買い入れに踏み切ります。
ブレグジット後の英国は、民主主義の弊害によって、思わぬ方向に転びはじめています。
高齢化社会の弊害を英国というスクリーンを通して見ているようです。