[ロンドン 27日 ロイター] - ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は27日、限界を超えた場合、ロシアには核兵器で自衛する権利があると発言、これは「こけおどしでは全くない」と述べた。

ウクライナへの核攻撃シナリオを示すとともに、こうした状況下にあっても米国主導の北大西洋条約機構(NATO)は「核による世界の終末」を恐れ、ウクライナ紛争に直接介入することはないだろうとも指摘した。

「わが国家の存亡に関わる大規模な侵略行為を行ったウクライナ政権に対し、ロシアが最も恐ろしい兵器を使用せざるを得なくなる場合を想像してみよう」とテレグラムに投稿した。

メドベージェフ氏は、ウクライナ占領地域のロシア編入を問う住民投票を巡って西側との緊張が高まる中、ロシアには「多くの協議なしに」対応する権利があると主張した。

同氏はここ数カ月、西側諸国やウクライナに対する攻撃的な発言を繰り返している。