アジアで1997-98年のような通貨危機再現も、円と人民元の下落続けば
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通常、10-20%下がったら通貨危機と呼ばれてきたことを思えば対ドルで3割近く落ちている現状を危機と表現するのは理解はできます。が、やはり、一番通貨危機という言葉に近いのは金利急騰と通貨急落が併存している英国でしょう。普通、先進国でこの組み合わせは起きません。
タイバーツが売り込まれて始まった1997年のアジア通貨危機の背景に、アジアで重きをなしていた日本で円安が進む状況があったことは確かです。私は香港の証券会社でその渦中にありました。混乱に陥った韓国を通貨スワップ協定で救うほどの実力があった日本が危機に陥ることはなかったですが、あの当時を思い起こせば、こうした連想が働くのも強ち否定はできません。日本の地位は当時と比べ落ちていますが、中国が当時の日本にとって代わる経済規模になっていますから、この二国で通貨安が同時に進むのは確かに懸念材料です。
万が一にもアジアで通貨危機が再現すれば、体力が落ちた日本が当時ほどしっかり立っていられるかどうか、聊か不安を覚えないでもありません。アジア諸国の体力は当時より強まっていますけど、各国、各機関と協調して危機を防ぐ努力が緊要です。(・・;