【古原徹】アサヒ「生ジョッキ缶」開発者の華麗なる転身

主観と想像力の大切さを改めて感じる。
社会課題解決の事業化は、様々な企業が取り組んでいるものの、道半ば。
ともすると、「企業責任として」とか「循環型社会実現のために」といった目的がおかれがちだが、一番大切なのは、関わる人が自らの意思で「こんな状況が実現出来たらいいな」を描き、発信し、共感を得ながら、仲間を増やしていくことではないか。
事業化を見据えるからこそ、事業から少し距離を置いてピュアな気持ちで取り組んでみることが大切だと思う。
古原さんの言葉には、そのような思いが感じられる。
大上段に構えた崇高な理念も立派だが、個人の些細なあったらいいなに取り組むと、意外と大きな動きになる。
そうしたメカニズムの認識を広めることも、様々な生活者が「あったらいいな」を口にして、うねりを作る上で重要ではないか。

企業が責任を果たす上でも、なるべく広い視野で自社の責任を捉えるためには人材の質と多様性が重要なのだということがよくわかるエピソードだなと思いました。会社の成長とともに人は増えるので、良い採用が出来ていけたら長期的に社会のためにもなりますね。

『ゴミとして燃やせば二酸化炭素として大気中に排出されるため、環境負荷を与える存在です。でも、タンブラーに作り替えれば二酸化炭素ではなく「価値」が生まれる。この経験は、自分にとって結構大きな転機でした。』

転換の仕方によって、ゴミが価値に変わる。
一切唯心論という考え方がある。その人の捉え方次第で事実は変わるというもの。有形だけでなく無形価値においても、捉え方を変える事で価値として誰かの為になるものは必ずある。