【古原徹】アサヒ「生ジョッキ缶」開発者の華麗なる転身
アサヒ飲料とアサヒビールはそれぞれグッドデザイン賞の受賞歴がある。今回登場するのは、その立役者である古原徹さんだ。新卒で入社して12年間、容器包装の開発を専門にしてきた。
そんな古原さんは現在、今年1月に設立されたアサヒユウアスに所属する。新たに誕生したグループ会社で古原さんが取り組む新事業とは。
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アサヒユウアス古原です。
華麗なる転身とキャッチーな題名をつけていただき恐縮です!
華麗にプラごみや水草にまみれる毎日ですが、たのしく日々過ごしています。
パッケージの開発者としてもっとも油がのっている時期に会社を異動。
そんなチャレンジをさせてもらえる、会社の懐の広さには感謝しています。
研究開発職としては異色のキャリアに感じるかもしれませんが、
サステナビリティ観点で企画開発を行うことにより、
強制的に新たな視点が取り込まれます。
大企業の論理では起こしづらい、
イノベーションを実現する近道とも思っています。
全5回、楽しんでいただけると嬉しいです。
ビールを飲む方だったら、昨年発売されたアサヒの「生ジョッキ缶」はご存知だと思います。
かく言う私も、あのガバッと全部開く仕様が気に入って、何度もお世話になりました(人気すぎて買えないこともありました)。
その開発者の方にぜひお話を聞きたいな、と思ってコンタクトしたら、予想外の転身をされていたんです。
今、どんなことに打ち込んでいらっしゃるのかは、ぜひ記事本文をご覧ください。
ちなみに連載では、現在のお話だけでなく、生ジョッキ缶の開発話、グッドデザイン賞をとった別の商品の話なども出てきます。
これから5日間、どうぞお楽しみに。
主観と想像力の大切さを改めて感じる。
社会課題解決の事業化は、様々な企業が取り組んでいるものの、道半ば。
ともすると、「企業責任として」とか「循環型社会実現のために」といった目的がおかれがちだが、一番大切なのは、関わる人が自らの意思で「こんな状況が実現出来たらいいな」を描き、発信し、共感を得ながら、仲間を増やしていくことではないか。
事業化を見据えるからこそ、事業から少し距離を置いてピュアな気持ちで取り組んでみることが大切だと思う。
古原さんの言葉には、そのような思いが感じられる。
大上段に構えた崇高な理念も立派だが、個人の些細なあったらいいなに取り組むと、意外と大きな動きになる。
そうしたメカニズムの認識を広めることも、様々な生活者が「あったらいいな」を口にして、うねりを作る上で重要ではないか。
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