「当面、金利引き上げない」 日銀総裁、金融緩和策の続行強調
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【円安歯止めトリガーは金利では?】
一方で政府が24年ぶりに円買い介入を行っています。
コレでは円安は止まりません。
ポイントはこの黒田総裁の金融政策です。
24年前、1998年4月、1ドル140円を超えたタイミングで、2兆円以上のドル売り・円買いの為替介入がありました。アメリカの怒りか即効性は無くその後に145円を挟む展開となりました。
故に今回の円買いオペレーションは政府としての「努力ポーズ」では?
効果は薄いというか、無しとみていい気がします。
ただ1998年8月のロシア金融危機により、日米共に短期金利の利下げ。
為替も一気に110円程度へ。
そして1999年は有名なゼロ金利政策です。
今回の介入は無意味。
現実味はありませんが日本が利上げor米国金利上昇ストップ(若しくは利下げ)で日米の金利の向かう先が一緒になることが、今回の円安ストップのポイントとなると思います。
短期金利でも方向性が一緒になれば良いと思います。
注目のコメント
率直に言って一周回ってこの姿勢が今は吉だとは思います。従前の主張との一貫性もそうですが、今、何らかの引き締め対応に動けば恐らく為替市場は催促相場に入るでしょう(白川日銀の円安バージョンとなるはず)。ペイントレードは必至であり、今はこれしかないと思います。
近刊では過去2年にわたる円安について極力バランス感覚をもって解説させて頂いております。ご参考になれば幸いでございます。
「強い円」はどこへ行ったのか (日経プレミアシリーズ)
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正常化を求めてリセッションを覚悟するのでない限り、円安とインフレで仮令家計が困窮しようとも「『当面、金利を引き上げることはない』と述べ、大規模な金融緩和策を続けると強調」する以外、道は残されていないように思います。 (・・;