[21日 ロイター] - 米金融大手のJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴは21日、最優遇貸出金利(プライムレート)を22日付で75ベーシスポイント(bp)引き上げると発表した。2008年の世界的な金融危機以来の高水準となる。

連邦準備理事会(FRB)が20─21日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で75bpの利上げを決めたことを受けた。

金融機関は貸出金利と預金金利の差から利ざやを得ており、金利上昇は収益性の改善につながる。

しかし、金利が高すぎるとリセッション(景気後退)につながりかねず、ローン需要が圧迫され最終的に貸し手が打撃を受ける可能性がある。

RIAアドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト兼エコノミスト、ランス・ロバーツ氏は「金利上昇により消費者と企業の借り入れが共に減速し、23年の経済成長に大きな影響を与えるだろう」と指摘した。