EV電池リサイクル企業にマネー殺到 米インフレ抑制法も追い風
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現自動車部品会社の人間とすると
「まず、EVをどうやって普及するのか?」という市場作りに注力を置いており、
その先の「リサイクル電池を使い終わった後にどう使うか」までは頭が回っていないのが現状です。
もちろん、1大産業の一人の人間としている自覚はありますが、
その立場から世界の課題をどうやって考えるのか?という大きな目線に入るのは改めて難しいのがこの記事から見て感じました。
改めて、全体の一部の人間の立場になると、全体を俯瞰してどう進めていくか?まで
精神的余裕と知識が足りないのだなという自覚を得た記事でした。
注目のコメント
Ascend elementsやRedwood Materialsは時流に乗っただけとも言えます。肝心なリサイクルのケミカルプロセスはまだ改善の余地が有るもので、静脈フローを確立するだけなら、日本の商社もスマホのバッテリーから始めてますし。
あと大事な点としては資源価格が一定以上でないとリサイクル・ビジネスは成立しないということ。これはEVバッテリーのニッケルやコバルト以外にも当てはまるセオリーです。
なおリサイクル技術はUmicoreやJX金属、最近は住友金属鉱山等が湿式の新技術を開発していますが収率等がどこまで伸ばせるのか、実際にやってみないと分からないところも有るので、一定量を回収し尽くすことは確かに重要ですが、今の米国企業でまともにリサイクルプロセスを動かす気のあるメーカーってあるのか疑問です。
一度国内からメーカー機能が離れるとどういうことになるか。化学産業は装置産業でもありながら、デジタルに落とし切れないノウハウも多く有るので、相変わらずの期待先行の流れでしょうか。テスラが保有していたリサイクル企業のRetrieveは一体どうなったんでしょうね。Redwoodの母体なんでしょうか。使用済み電池が注目される理由は、いくつかあります。まず、電池に使われる金属(レアメタル)の主要生産国が中国で、経済安全保障の観点から自国内で原料を調達する必要が高まっていること。また、新たな採掘場を開拓しようにも、環境への懸念から反対の声が出ることは確実です。
原料となる資源の調達が難しいわけですが、リサイクルそのものも簡単ではありません。金属やプラスチックなど、様々な素材が含まれるEV電池は、再利用できるようにするため、化学原料にまで戻す必要があります。リサイクルが不十分だと原料に不純物が残り、再利用できません。
回収費用を含め、リサイクルにはお金がかかります。その費用を誰が負担するのかは大きな課題です。循環型社会の実現には、企業だけでなく、個人の意識や社会の仕組みも変えていくことが必要です。EV電池のリサイクルは有限資源の有効活用に欠かせません。しかしこの記事を読むと、コストが高く、技術に不透明感がある企業も存在するとか。
初期投資にかかる費用がけっこうふくらみ、黒字化するには時間がかかるようです。それでも、リサイクルは必須です。スタートアップを長期的に支える制度が必要ですね。