GPIFのベンチャー投資、収益最大化への選択肢に-塩崎元厚労相
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GPIFが運用の多様化を図る中でベンチャー投資も行っていくということ自体はいいことだと思います。ただGPIFの運用資産額193兆円という規模からすると、日本のベンチャー市場規模約4500億円は小さ過ぎます。あくまで日本のベンチャー市場の育成という視点が大きいかなと思います。
注目のコメント
Bloombergなのに、というべきか、経済専門メディアだから言わずもがなだからなのか、いずれにせよスタートアップへの(直接)投資の事を論じているのかスタートアップに投資を行うVCファンド等への投資の事か、行ったり来たりで分かりづらいインタビュー書き起こし記事だった。
GPIFのVCファンドに対する投資についてはここのコメントを参照されたい。https://newspicks.com/news/7272167/?invoker=np_urlshare_uid143212&utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare&utm_medium=urlshare
蛇足だが今だに「センミツ」という言葉を経済専門メディアは使わない方が良い。誰が言い始めたのか知らないが昔からミスリーディングだ。素人が投資したらそうかもしれないが素人の投資をこのような文脈で論じることはそもそもナンセンス、ではVCファンドはと言えば相対的にハイリスクハイリターンなアセットクラスとは言え1/1000の成功確率であろうはずはない。ファンドによるがざっくり損失案件は半分もない、大成功は一握り、残りはそこそこ成功、くらいの分布が普通のVCファンドだ。
つまりこの議論の本質は、国民の年金運用を最大化するために国債はじめローリスク偏重ではなくオルタナティブも、しっかりトラックを持つGPを見極めたうえでかつ、そこに一回こっきりではなく継続投資し時間のリスク(ビンテージリスク)も分散しながらポートフォリオ形成する、という諸外国のソブリンファンド等が行っている当たり前の事だろう。PE投資は必ずしもイコール「スタートアップ投資への直接投資」ではない点は留意が必要です。GPIFは他の年金ファンド同様当然ゲートキーパーと呼ばれる第三者機関を通じてバイアウトファンドやVCファンドへの出資をしている/していくという話でしょう。海外の政府年金、企業年金がスタートアップへの直接投資をしている例も聞いたことはありますが、周りのファンドマネージャーに聞いても難易度が極めて高い(優良案件へのアクセス)と聞いています。
報道ベースだと、今回の話がGPIFから直接スタートアップに投資が行われるという飛躍した議論ぽくなるのにいつも違和感を覚えます。タイトルもせめて「VCアセット投資」くらいにして欲しいですよね。これまでの話から言えば何も言ってないような。。。
とにかくGPIFとして運用利回りを最大化するにはスタートアップ投資への向き合い方が今後の差分になる、ということで注視していくということでしょうか。
キャピタリスト育成が大きな大きな課題であること、は全くその通りだと思います。