小口決済インフラ「ことら」が10月始動、問われる銀行業界の足並み
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いよいよ小口決済サービス「ことら」が始まります。
〇〇Payでできる個人間送金的な機能を、銀行間でも同じようにできるようにしよう、というだけのアプローチでは不十分で、資金の出処である「銀行口座」を起点に、ユーザーのニーズや課題をどう解決するか?を真剣に考えなければ、「仏造って魂入れず」が如く、誰も使ってくれないサービスになってしまいます。
個別アプリ仕様で参加できるサービスなので、それぞれのユニークさを高めつつ、銀行業界全体で盛り上げていく取組みになることを期待します。
注目のコメント
やっとで。
日本のメディアでもキャッシュレスの先進的事例として一時期頻繁に取り上げられたスウェーデンのSWISHなどと同様のサービスで、銀行口座間のP2P送金サービスです。数年前に同じくJ-Debitの基盤を利用するBank Payが立ち上がった時にP2P送金に対応しないのが本当に不思議だったのですが、ここにきてようやくといった感想。
海外での利用事例から想像すると、家賃等の個人間のお金のやり取り以外にもフリマやコミケ等、対面の個人販売でのキャッシュレス決済にも使えるかもしれません。ただその場合は送金先の指定に携帯電話番号だけではなくタッチ、はAppleが囲い込んでいるので無理として、QRコードも使えると良いですね。標準化されないかな。
また送金額の上限がネックとはなりますが、日当の当日払いなど「デジタル給与払い」のユースケースの一部も取り込めそうな気がします。
他方でPayPayなどの電子マネー業者が対応するかというと、これらの業者はむしろ囲い込むことにインセンティブが発生するので、データーにせよ送金にせよ競合との外部接続性に関する優先度は低いと思います。本気で繋げるのであれば行政の介在が必要ではないのかな。
スウェーデンもキャッシュレス決済の主役はデビットカードで、銀行口座を中心にキャッシュレス化が進むためSWISH等の口座間P2Pサービスも生きてきます。他方で銀行口座とは別の電子マネーが先導する日本では状況が異なり、メジャーなサービスになるには相当工夫が必要だと思います。