【直撃】モデルナCEOが描く、クスリの未来
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文中にもありますが、モデルナを生み出したのはフラッグシップ・パイオニアリング(FP)というベンチャーキャピタルです。
2000年に創業したFPはこれまでに70社以上を立ち上げて、うち30社が上場しているインキュベーターとも言えます。
CEOのアフェヤンが「もし…だったら?」と奇想天外なアイディアを研究者に投げかけることから始まり、そこから生き残ったアイディアはIPを申請、さらにアイディアがいけそうだとなったら出資して創業する仕組み。
また、アフェヤン自身が経営陣に残り、IPO時点でも50%近くの株式を保有することが多いのも同社の特徴です。
Antlerも創業前の「day-1」から支援する珍しい仕組みのファームです。今はまだ難しいけれど、いつかFPのようなモデルもできるようになると面白いなと思っています。「リターンが期待できなければ、資金は集まらない。そうしたら、イノベーションは生まれない。」
これは厚労省だけでなく全政治家、全国民に知って欲しいですね。
イノベイティブな医薬品があっても日本で採算がとれる気配がなければ売りにも来ない。製薬企業の努力ばかり求める一方でそれに対するインセンティブは薄い。(なくはないのかもしれないが、数年の短い期間のみの優遇ではかなり自信があるか利益が高くないと参入できない)
社会保険とのバランスが非常に難しい問題なのかとは思いますが、ぜひ良い方に進んで欲しいです。新型コロナのパンデミック以前はまだ市場に存在しなかったmRNAワクチン。すでに研究開発を進めていた幾つかの企業の中で、大規模な臨床試験に成功し、短期間で相次いで実用化に漕ぎ着けたのが、ビオンテック/ファイザー、そしてモデルナでした。
ビオンテックは大手製薬メーカーであるファイザーと組むことで大規模臨床試験や製造を実現しましたが、モデルナは自力でワクチンの大量生産という難関を乗り越えました。そのモデルナを強力なリーダーシップで率いてきたバンセルCEO。意外にも物腰は柔らかく、質問には具体的なエピソードを交えて生き生きと、かつわかりやすく語ってくれました。撮影のためにインタビュー中だけマスクを外すようカメラマンがお願いした時も、「あなたたちはそれで大丈夫ですか」とわざわざ記者に尋ねてくれるなど、気遣いも細やかな方でした。
爆速開発&製造の舞台裏から、CEOに誘われた経緯、現在開発中の新たなmRNA医薬、モデルナが先日起こし、物議を醸している特許訴訟の理由まで…と盛り沢山の必読インタビューです。