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移動スーパーとくし丸を運営していて、まさに同じような経験をしている。顧客であるお年寄りにとくし丸の到着を知らせるために、オリジナルの曲を流しているにだけれど、時に「うるさい」とのお叱りを受ける時がある。聞けば、さまざまな理由があるようだ。
●夜勤明けで寝てるのに、ウルサイ。
●赤ちゃんが寝入ったばかりなのに、ウルサイ。
●感覚過敏な症状に苦しんでいて、ウルサイ。
言われてみれば、当たり前のことである。気遣いが足りずに、本当に申し訳なかったと大いに反省している。で、音を小さくする、あるいは消す。すると今度は、顧客のお年寄りから「到着したのに気づかない」「もっと大きな音で知らせてくれないと不便」というお叱りをいただくことに。
なので、一軒ずつピンポンしてお知らせする。到着数分前に電話を入れる。などなど、ひと手間増やして解決するようにしている。正直、販売現場を担当する方々にとっては負担が増えることになる。でも、もちろんソレは仕方がない。世の中には、いろんな状況、環境の方々が暮らしているのだから。
で、さらに問題解決を進めるために、今アプリを開発している。とくし丸到着数分前に、自動でお客さんたちにお知らせが届くように。
さまざまな店舗で、今回の記事になっているような「気遣い」が求められるはずだ。さらに進むことに期待する。
目立つこと、認知をとることが求められがちな小売業にとって、簡単ではないこと。明るい方が見やすい、商品が綺麗に見える、これも大事ですが、少しそこを我慢することで「誰も取り残さない」が実現できるのですよね。優しい取り組みですね。
こういう空間が増えること自体もそうですが、それ以上に、こういう取組をしてくれる企業や組織が増えることで、「社会が自分を受け入れてくれる」という感覚が持てることが、多くの人の生きやすさにつながるように思います。
定時制の時間帯なので、真っ暗に近い場合もありますが、その方が落ち着くという声をしばしば聞きます。
体育館や教室に入れずに外にいる生徒もいます。
視線が苦手、という場合もありますが、音のある場所が耐えられないという生徒も少なくありません。
本校では、休み時間が終わったら、5分以内に活動場所に入れない場合は欠席となるため、卒業に漕ぎ着ける生徒は、そうした困難があっても我慢して活動場所に入った生徒たちです。
近年は在籍者が減り、どの生徒も真面目に授業を受ける様子になってきたため、そうした生徒にとって居心地が良くなっているように感じますが、それでも苦しそうにしている生徒もいます。
特別支援教育では、イヤーマフ(ヘッドホン型の耳栓)などを活用することもありますが、かえって過敏さを助長してしまう研究結果などもあり、難しいところです。
反対にノイズを聞かせることで過敏さを抑える研究も存在します。
https://www.amazon.co.jp/聴覚過敏―仕組みと診断そして治療法-デービッド・M-バグリー/dp/4303610704
イヤホンをつけたまま授業を受けたがる生徒もおり、合理的な配慮の観点だとどうするべきなのか迷うところですが……。
医師の診断などを踏まえ個別のケースとして対応するしかない部分でもあります。
ただ、そうした中には、その過敏さのために、驚くほど精緻な絵を書く生徒もいますし、驚くほど表現力のある歌を歌える生徒もいます。
もちろん、多様性の意義は有用性だけではありませんが、
人それぞれの感覚が全く異なっていることをいつも思い出させてもらっています。
ちなみに「クワイエットアワーは17年ごろ、英国で始まったとされる。日本でも近年、取り組む店舗や施設が少しずつ増えている」のだそう。
1人でも多くの色々な立場にある人が暮らしやすい社会になるといいなと思いました。多くの方にこう言った取り組みを知っていただけるといいなー
こういう取り組みも必要ですね、いい取り組みだなと。