台風14号「大型で猛烈な」勢力に発達 きょう17日昼過ぎに大東島地方に最接近
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注目のコメント
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今回の台風における考え方のポイントを整理します。
1.台風の勢力が「猛烈」レベルまで発達しており、かつ勢力をそれほど落とさず九州南部に接近すること。
2.ジェット気流が北海道の北まで北上しているので、ジェット気流に乗らずスピードが比較的遅いこと。
1.について、九州接近を前に台風としては最も強い分類の「猛烈」のランクになっています。これから黒潮の流れる暖かい海域を通過することから、勢力をほとんど落とさずに種子島や屋久島に接近する見込みで、2020年に鹿児島県に台風の暴風についての特別警報が検討された台風10号を彷彿とする状況になっています。
※すでに気象庁内部で台風についての特別警報を出すことを検討しているという報道があり、おそらく11時からの記者会見ではその内容について言及があるものと思います。台風についての特別警報は仮に発表されれば本州では2013年の制度制定後初となり、伊勢湾台風など歴史に名だたる台風と同様の警戒レベルが必要ということになります。
2.については先日の台風11号もそうですが普通は朝鮮半島あたりにジェット気流があり、九州まで北上してきた台風は足早に日本海や北日本へ流されますが、今回はジェット気流が北海道の北まで北上しており、九州から西日本にかけて丸一日ゆっくり進むという状況となりそうです。その場合、特に九州や四国の太平洋側の南東~南斜面を中心に強い雨が長引き、一部では大雨の特別警報の基準に達するような状況も考えられます。
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台風が950hPa以下の勢力を保って九州へ接近してくる見込みであることから、暦としては小潮であるにもかかわらず高潮になるところも出てきそうです。南側に開けた湾を中心に高潮被害にも厳重に警戒をお願いいたします。日本付近に近づくとだいたい台風のスピードが上がるのですが、今回はかなり遅く20km/hで通過していく予想です。そのため長時間雨が降り続くことになりそうです。特に九州の山沿いでは今回の台風によって500mm以上の雨が降ると予想されているので土砂災害が起きる可能性は非常に高くなっています。またこの台風は直径1000km以上の大型の台風になっているので、離れたところでも強風に注意が必要です。九州では24時間暴風域の圏内の可能性が高くなっています。
【追記】
プロピッカーでもある千種ゆり子さん( https://newspicks.com/user/3414879 )がトピックスで「気象庁緊急会見 要点メモ」(①)を投稿してくれています。今後もトピックス(②)で情報を更新していただけるようですので、ぜひフォローしてみてください。
① https://newspicks.com/topics/weather-chikusa/posts/55
② https://newspicks.com/topics/weather-chikusa
【追記終】
台風14号は、きょう3時に「大型で猛烈」勢力に発達しました。きょう午後には大東島地方に最も接近する見込みとのことです。今後の台風の進路も注視しておきたいところです。
昨日の記事に、谷村研人さん( https://newspicks.com/user/253512 )が「今回の台風における考え方のポイントを整理」としてコメントしていただいております。ぜひ参考にしてください
https://newspicks.com/news/7572938