「ドル現金しか逃げ場ない」、リスク資産値下がりで年内は-シティ
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効率的な市場を前提にしたCAPMの究極の結論は、地球上の全ての資産を時価の比率で組み入れたポートフォリオがリスクリターン関係から見てベストということでしょう、たぶん。とはいえ大金持ちと雖もそんなことは出来ません。中長期的に見たら現金より預金、預金より債券、債権より株式の方が期待利回りが高いので、どのみち全資産組み込めずにリスクを取るなら株式や不動産の方がリターンが高い、いや株と債券をこんな比率で、といった判断でそれぞれベストと思える資産を買っているのだろうと思います。
ところがカネ余りで相対的に上がったありとあらゆる資産の値下がりリスクが金融の引き締めで高くなり、信頼できる中央銀行がモノとの交換価値を保証する通貨が一番安全に見えて来た。なかでもFRBが供給量を絞って相対的に”希少性”が増す通貨、今ならドルが良いといったところでしょうか。とはいえそれとても、インフレが進めば価値が下がってしまいます。そういう意味じゃ、通貨だって安心できません。通貨分散する程度のカネしかない庶民には辛いところです。(・・;ウーンドル現金しか逃げ場がない、というのは言葉が足りないかもしれませんね
ドル現金はインフレ率に負けるのになぜ?と疑問を持たれそうです
アナリストの眼目は、現金含む金融資産の中ではドル現金ということだと思います。これはQT(広義で使用しています)によって債券や株式などの価値がシュリンクしやすいため現金(QT下のドル)が比較的よいということだと思います
ではコモディティなどの実物はどうかに関しては、QTはリセッションを招く可能性があり、リセッションはコモディティの価格を下げます
こう考えると資産運用はなかなか難しく現金への選好が高まる状況ではあります
長期金利が上がった場合のヘッジとしては銀行株があり得ますが、イールドカーブがフラット化、逆イールド化していてこちらもなかなか厳しく、たしかに逃げ場が見つけにくい局面ではありますドル円に関して言えば年初1月時点で113円台だったのですが、現在は143円台と30円近く円安になっています。直近では8/2に130円台の安値をつけてから1ヶ月程度で145円近くまで約15円も急激な円安になりました。
日銀によるレートチェック、現状のドル買いは投機的過ぎるという見方やアメリカのリセッションに伴う円買いの可能性、そして来週に控えたFOMCなど、円安ドル高を日米がどこまで許容するのか注目しています。
もしもドルが上値を追うならば、チキンレースのような展開になるような気がしています。
こちらにも注目。ドル円の急上昇の裏で外国の機関投資家は日本の債券を売り増ししているようです。
円安に加え債券市場でも緊張状態の兆候
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-15/RI8IQ4DWLU6801
引用:外国人投資家は9日までの週に国債を中心とした日本の債券を約2兆6000億円売り越した。これは6月半ばの投機筋による攻撃以来で最大規模。