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オミクロン株の流行にともない、熱性けいれんをおこした小児が受診されることが増えており、最近の研究結果でもそのことが裏付けられています。

https://medical.jiji.com/news/53742

それだけでなく、脳症の報告も増えています。
最近、日本からも新生児の脳症の報告もあります。

▷ Brain Dev 2022DOI: 10.1016/j.braindev.2022.06.010.

そして最近、米国小児科学会雑誌(Pediatrics誌)に、小児病院52施設から退院した新型コロナに罹患歴のある生後2ヶ月~18歳未満の小児を対象に、神経学的合併症の疫学と転帰を調査したところ、

新型コロナにより入院した小児15,137人のうち、1060人(7.0%)が神経学的合併症がり、最も頻度の高い神経学的合併症は,熱性けいれん(3.9%)、非熱性けいれん(2.3%)、脳症(2.2%)だったと報告されています。

▷Pediatrics 2022DOI: 10.1542/peds.2022-058167.

医師向けですが、子どもに対する新型コロナワクチンの有効性をみた報告、安全性をみた報告をまとめています。

▷第1回:オミクロンに対する、小児のワクチンの有効性。ざっくりまとめ。
https://pediatric-allergy.com/2022/08/13/covid-19-7/
▷第2回:(主に)子どもに対する新型コロナワクチンの安全性。ざっくりまとめ。
https://pediatric-allergy.com/2022/08/14/covid19-3/
詳細が確認できた29例のうち、約半数が基礎疾患なし、約半数が5歳未満でワクチン接種対象外、ワクチン接種対象年齢のうち87%がワクチン未接種、接種済みの症例は2回目接種から3ヶ月以上が経過していました。

子どもも接種後2ヶ月くらいでワクチンによる予防効果が20%前後に低下しますが、その後の3回目接種により発症予防効果が70%以上に上昇することが分かっています。(JAMA, 2022; 327(22):2210-2219)
そのデータうけて、日本でも5-11歳の3回目接種がはじまりました。
3回目接種の副反応の程度は2回目と同等ですし、大人よりも軽く頻度も低いです。(MMWR MorbMortal WklyRep 2022;71:1047–1051.)

あわせて、5歳未満の接種についても検討されていますが、はやく希望者は接種できるようになってほしいと思います。

子どものワクチン接種がはじまった当初、なかなか接種が進まず、コロナによる子どもの死亡例がないと変わらないのか、、と悲嘆していた記憶がありますが、残念ながら30人以上ものお子さんが亡くなられているにもかかわらずワクチン接種の重要性がちゃんと伝わっていない現状は、やはり情報発信の改善も必要と痛感します。

第7波で感染者が非常に多かったために、感染しても無症状~軽症だった、という人の数も当然多く、そういう話を聞くとワクチン接種しなくてもいいかなと思いがちですが、
自分の子が感染した時に急性脳症など重症化をしない保証はどこにもありません。

お子さんのためにも、予防できる病気はぜひ予防して頂きたいと思います。