スウェーデン首相が辞意表明、総選挙の敗北認める
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スウェーデンの議会選挙は、右派連合と左派連合の政党連合が対決する構図になっています。
2014年以降は、ずっと左派連合が勝っていました。これは、右派連合のさらに右にスウェーデン民主党が台頭し、右派連合の議席を奪ってきたからです。
今回の総選挙から、右派連合は民主党を迎え入れて、政党連合の一員としました。
選挙結果は、接戦ではあるものの、合計では右派連合が過半数を超えました。民主党は、議会第2党、右派連合内で最大議席になりました。
民主党は、反移民、反イスラームを明確に打ち出しています。ただし、反ユダヤとか反同性愛は主張しません。
民主党は、スウェーデンの福祉国家としてのあり方を肯定しています。ただし、「福祉はスウェーデン人のためのみ」というスローガンで支持を集めました。
右派連合で議席数最大の民主党が首相を出すのは、他党の反発が大きくなりそうです。
右派連合第2党の穏健党が首相を出して、民主党と共に組閣する、というやり方でうまくいくかというと、それも簡単ではなさそうです。長年、財務相を務めてきた「堅実・倹約」のイメージが強いスウェーデン初の女性首相。
コロナ禍では手当たり次第に支援しまくるイタリアやフランスを批判して、北欧メンバーとEU内で「倹約4」を結成して対抗。中でもアンデション首相は存在感がありました。
昨年就任した際に、実は即日辞任しています。選挙の正当性に疑問があったからですが、数日後に再選して正式に就任しています。
そんな経緯も注目を集めていました。
短い間でしたが、国外から見るとエネルギッシュに政策を進められていた印象だったのですが、賛成票が集まらなかったんですかね。
残念です。