WHO、コロナ「終わり」視野に 8週連続で日本が感染最多
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これは、感染者数にしても死者数にしても、真面目に数を数えることができている国が、もはや日本と台湾、韓国、シンガポールくらいしかないという話でしょう。
中国は、数えようとはしているでしょうが、把握できていない部分があるでしょう。
感染者も死者も、出ているには決まっていますが、数えたところで、対応する医療リソースがないので、もうあきらめている、というのがほとんどの国の実際のところでしょう。
数を把握しようとすると、過去と比較した超過死亡数ぐらいしか目安がなくなっていますが、それすら出せない国が多いです。
出せるのは、ヨーロッパと北米、東アジアのいくつかの国だけでしょう。
インドなどは、2年間で400万人の死者(政府公式だと53万人)、ともいわれますが、今後も正確なところはわからないままでしょう。
Global excess deaths associated with COVID-19, January 2020 - December 2021
https://www.who.int/data/stories/global-excess-deaths-associated-with-covid-19-january-2020-december-2021「パンデミック終結」とは何か?
下記は、2年半前のパンデミック当初の講演・連載の原稿ですが、予想の通りで、新興感染症についての考え方というのは、普遍的なものとして、推測・対処できることが、確認できます。
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・新興感染症の感染の波は、繰り返し来る。パンデミック発生から収束までには、一定の時間がかかる。
・新型コロナは「想定外」ではない。人類にとっての新たなウイルスは、今までも、これからも、来る。
・ウイルスの性質の解明、ワクチンや治療薬の開発・普及、ヒトが免疫を獲得すること等によって、感染状況が落ち着き、ウイルスが未知の「新型」ではなくなり、通常のウイルスと同じ扱い(具体的な扱われ方は、ウイルスの毒性等によって異なる)になる。
・パンデミック終結宣言は、「世界的大流行が終わった」というだけで、ウイルスが完全にいなくなった、根絶できたということではない。
・ウイルスを「根絶」できるケースはほとんどなく、これまで人類が根絶したのは、天然痘だけ(1980年WHO天然痘根絶宣言)。
・2009年4月メキシコ、アメリカから発生した新型インフルエンザH1N1については、WHOは6月11日にパンデミックを宣言し、翌年8月10日にパンデミック終結宣言を出した。これは、ウイルスを根絶した(go away)わけではないが、流行状況が通常の季節風インフルと同じようになり、パンデミックは終わった(over)という解説がなされた。
新型インフルH1N1は、現在は、通常の季節性インフルとして、ワクチン接種の型の一つになっている。
・新型コロナウイルスの場合はどうか。
地理的にも人数的にも感染が世界に拡大しつつあり、不顕性感染がかなり多いこと等にかんがみれば、「根絶」は難しく、ワクチンの普及や人々の行動変容等によって、現在の状況が落ち着くことにより、パンデミック終結宣言になるだろう。
(2020年3月)