2022/9/14

【こつこつ自動車】トヨタやホンダが「電池工場」に投資する理由

岡 ゆづは

NewsPicks編集部 記者

おはようございます。NewsPicks編集部の岡です。

9月から、新たに自動車業界を担当することになりました。毎日ニュースを追いかけているのですが、どうしても断片的なインプットとなってしまい、大きなトレンドが見えづらく悩んでいます。

そこで、日々のニュースをきっかけに、今自動車業界で起きている大きな流れを基礎から学べるコンテンツを継続的に出していきたいと思っています。

電動化や自動運転など、今ホットなテクノロジーが詰まっているこの業界。自動車ニュースを追うことで、脱炭素やAIなど、最先端のトピックへの理解も深めることができるはずです。

第1回は、電気自動車（EV）用の電池です。ここ1カ月ほど、日本の自動車メーカーによる電池への投資が相次いでいます。

8/29🔋ホンダが44億ドル（約6300億円）を投資し、韓国LGエナジーソリューションと合弁で、アメリカにてEV用電池工場を新設

8/31🔋トヨタが、日米での電池増産のために、最大7300億円を投資

9/7🔋日産がEV用電池メーカーを買収

なぜこのようなニュースが続いているのか。背景を取材してみると、8月にアメリカで成立した法律が鍵を握っていました。

電池への投資が相次ぐ理由

コメント

注目のコメント

• 村上 誠典

  スタートアップ経営/シニフィアン共同代表

  ・2022年09月14日

  トヨタとパナソニックの関係を無視して言いますが、10年前にホンダがEVに一気に舵を切り、トヨタではなくパナソニックとホンダが統合するぐらいの形で、日本のEVの勝ち組連合を垂直統合モデルでやってたらどうなっていたか。日本もテスラの様子見などせず、リーダーとして市場開拓していく。
  
  そうしたら、パナソニックもこんな中途半端ではなく、ホンダもトヨタとは違う戦略で日本としては良いポートフォリオになっていたのかもしれません。
  
  たらればの話をしても仕方ないですが、脱炭素やエコの話も、バッテリーの話も、自動運転の話も20年前から想定された未来で、未来の大きさに比して、打ち手がどれぐらい確信し迫っていたか、その差が分かれ目のように思います。
  
  まだEV含め勝負は決してないですので、今まで見たことがないような再編がそろそろ日本でも出てくるような予感と期待があります。
  
  過去どんな会社だったかではなく、将来に何を残せる会社なのなという未来思考が必要です。
• Matsunaga Takashi

  バッテリー スペシャリスト

  ・2022年09月14日

  トヨタがBYDとパナソニックだけになってますが、少なくともCATLとは動きがあるはずですね。基本的に現行の三元系のNMC正極バッテリーは、トヨタは全方位なので。
  
  あとはホンダや日産の次世代バッテリーの内製投資も分かると嬉しいところ。栃木や横須賀で着々と進めてますので。
  
  サプライチェーンの構築は日本政府も３兆円投じると言ってますが、焼け石に水といったところ。LiやNiあたりの価格は暫くすれば落ち着くと思いますし、LFPなども特許が切れたところから量産が始まるでしょうから、資源価格に影響されないサプライチェーンの構築を目指すのが得策だと思います。
• 岡 ゆづは

  NewsPicks編集部 記者

  ・2022年09月14日

  ここ1か月ほど、トヨタ、ホンダ、日産など日本の自動車メーカーが、EV用の電池に投資するというニュースが相次いでいます。その背景を解説しました。
  今回は、いつものニュース解説とは少し違ったトーンでお届けしています。「もっとここを深堀りしてほしい」「このトピックを取り上げるべき」など、ぜひコメントいただければ嬉しいです。