ゴミ箱に赤ちゃんの遺体…目立った外傷なし 死体遺棄事件として捜査 和歌山のホテル（MBSニュース）のコメント一覧

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• 宇井 吉美

  株式会社aba 代表取締役CEO、日本ケアテック協会理事

  ・2022年09月13日

  楢山節考という映画をご存知だろうか。
  姥捨山（高齢になったら山に捨てられる田舎の慣わし）が描かれた映画である。
  この映画の中では、人間、いや動物の生と死についてまざまざと描写されている。
  
  この映画の冒頭で、田んぼの水路に生まれたての赤ちゃんが捨てられているシーンが出てくる。
  その後も子供が産まれすぎて盗みをした家族に対し、
  「みんな子供が出来すぎたら間引いて（＝殺して）いるんだ！お前のところだけじゃない！」
  と、乳児の遺棄が正当化されたセリフが出てくる。
  
  少なくとも現代は、生まれてきた赤ちゃんを守ろう、という社会ではある。
  けれどまだまだ生まれてきた赤ちゃんを育てきれる環境が整いきっていないんだ。
  
  楢山節考は、人間がどう生きるかを問いた映画だ。
  あの映画の中で起きていることは、どれひとつだって現実から排除/駆逐しなきゃいけない。
  私たちにそれができるか、かかっている。