自国の通貨が弱くなるのを喜ぶという心理はおかしい。「株価と経済は一致している」という政権が流すプロパガンダから自由になろう
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注目のコメント
”自国の通貨が弱くなるのを喜ぶという心理はおかしい”というのは言い過ぎの感があると思います。
為替は二国間での相対的なものですから、たとえばドル円でいえばリーマンショック後米国がQEによる金融緩和を大々的に実施したことにより一時75円/ドルという過去最低のドル安円高水準までいきましたが、ここにきて米国のテーパリングや利上げ観測とわが国のQQEによる金融緩和によって揺り戻しが起きているということですよね。
この揺り戻し自体を75円やら80円やらを起点として乱高下がどうのというのはそれこそやや恣意的ではないでしょうか。
ただその一方で”自分の生活実態から経済を見ていく”というのは正しい見解だと思います。
たしかに現在の金融緩和した資金がリスクオンで株式や外貨、不動産に流れるというのが行き過ぎると実体経済への波及が弱い状態で株価等がつり上がっていく、いわゆるバブル化がいずれ懸念される事態になる懸念はあります。
ですから、今のうちに実需に金融緩和で増やしたマネタリーベースを回す作業、つまりアベノミクスでいえば第2の矢にあたる財政政策が鍵を握っていると云えるでしょう。
ここのところについては、最近の議論に耳を傾けてみると、第3の矢である成長戦略、とくに規制緩和すればどうといった実効性が非常に怪しいところに焦点が当てられている感があるので軌道修正が必要であると思います。