暴走する中国:政府の規制で色あせた中国ITの「チャイナ・ドリーム」
週刊エコノミスト Online
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アリババ、テンセント、ファーウェイの悲哀。
中国外では「中国民間企業は中国共産党と一体」と疑われ、中国国内では「しょせんは民間企業、国有企業ではない」と警戒され。
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大手IT企業にとって大きな不安材料となっているのが「国資雲」(国有資本クラウド)だ。中国のパブリッククラウド市場はアリババ、テンセント、ファーウェイと民間企業がトップシェアを占めるが、通信キャリアや国有企業ITベンダーは民間企業を上回るペースで成長しているという。安全性の問題から行政機関及び国有企業は国有企業のサービスを使うよう、政府が秘密裏に方針を定めたことが背景と見られる。以前には天津市で民間サービスの使用禁止を求める文書が公開されたことがある(後に撤回)ほか、先日はファーウェイが落札した山東省警察のビッグデータ活用プロジェクトが「落札企業に疑義あり」との理由で契約取り消しとなった。