政府系マネーが狙うホームラン
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政策投資銀行の大きさと投資金額に驚きました。大きなファンドなのですね。
あと、INCJの保有していてEXITできていない期限が来たら投資先はどう整理するのでしょうかね。かなりのボリュームになると思うので。
金額の大きさを考えると、巨大な政府系ファンドこそ、実績がある方をしっかりお金を出して採用していくいことが重要だと思います。海外に投資をするのであればその地域で実績があるファンドマネージャーも含めてチームを作っていく必要があると思いますが、本来ファンドマネージャーは実績がある方にはしっかりした報酬を支払う必要があります。過去起こった報酬議論が心配です。そういう意味で久村さんのような方がこのようなポジションについていただいているのは尊敬します。
社会的意義を理解して日本のためにと思っていただける方も一部にはもちろんいると思いますが、相応の報酬をしっかり払い、実績があるプロフェッショナルを雇っていくことを理解していくこともすごく大切だと思います。報酬議論により、実績がない手近な人を雇うという方向になってしまうと本末転倒だと思います。「政府系マネー」というと範囲が非常に広く、財政投融資の巨大なものから、比較的小規模な官民ファンドまであります。
スタートアップに出資したり、大学ベンチャーなどを相手にするのは、政策金融公庫やGPIF、日本政策投資銀行のような大きなところよりも、官民ファンドでしょう。
その官民ファンドも様々で、現存するものだけで15はあります。各省庁が自分のところの官民ファンドを持ちたがるので、数が増えます。
累積損益率(対総資産)で見てみると、
1位 地域経済活性化支援機構(REVIC)
2位 産業革新投資機構
3位 耐震・環境不動産形成促進事業
黒字なのはこのあたりまでです。
ワースト1位 農林漁業成長産業化支援機構
ワースト2位 クールジャパン機構
そもそも役所のやることですから、損益率は2の次以下になります。業界振興(もしくは存続)のために、赤字前提でもやる、というところがあります。
本当に収益を出すためなら何でもやる、という投資は、民間じゃないと無理でしょう。
官民ファンドの収益面からの分析
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/publication/direct/210928direct77_02.pdf政府系マネー、政府系ファンドというと官僚やマーケットから縁遠い人が運営してるのではと思われる人もいるかもですが、必ずしもそうではありません。
例えばSozoも投資頂いているJICでは、CIOの久村さんは日本を代表するアセットマネジメント企業である東京海上アセットマネジメントで要職を務められ、VC含むオルタナ投資の豊富なご経験をお持ちです。ファンド投資室長を務められる秦さんも野村證券にて国内外の有力なVCファンドへの投資に携わってこられました。またファンド管理の部門の方も国内外のゲートキーパーや金融機関での長年の経験をお持ちの方ばかりです。
政府系ファンドの是非はさておき、多くのプロフェッショナルがファンド運営に関わっていることはもっと世に知られて良いと思います。