関電の蔵王撤退の教訓 再エネ拡大のカギ握る丁寧な合意形成
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風況が良い場所は北海道や東北といった地域に偏りがあるため、関西電力が風力発電の適地を見つけようとしたら元々送配電の担当地区の関西以外のエリアに出るしかないのは仕方ないので、東北でチャレンジしようしたことは関西電力の風力発電の担当者の立場で考えると極めてスタンダードな選択に思います。
とはいえ、記事を見るからには少し無理がある開発だったようにも見えてしまうので、事業者に不信感が募り反対運動が活性化しすぎないように事業者は丁寧な開発をしなければならないと改めて思いますね。わざわざ関西電力が東北に風車を建てる意味。
リスク分散か好適地の問題でしょうか。風車は風を利用するから環境汚染が無いなんて事はなくて、低周波や景観など周辺地域に与える影響はある訳です。
丁寧な合意形成が必要とはいえ、本拠地から遠く離れた事業者が地域住民とコンセンサスを取るのは言うほど簡単ではないでしょう。「ね、だから再エネは難しいでしょ」と言うアリバイ作りかな。関電がわざわざ蔵王まで出張して来るのは元々やる気がないから。
原発を全て動かすと日本国内の電力需要は全て賄えてしまうので(調整に火力発電も必要だが)電力会社が原発以外の発電設備へ投資する訳がない。だから3.11以降再エネが進まず、さらに電力会社は発送電分離と言うごまかしで新電力を潰すことに精を出している始末である。
先日岸田首相が新原発の開発まで踏み込んで発言したので今頃原発村は大騒ぎで勝利の美酒に酔いしれているのではないだろうか。