【坂根千里】3年で5店舗。日本初の「スナックブランド」への道
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注目のコメント
リッツカールトンホテルの考え方、僕も好きです。サービスは感性のジャムセッション、という考えを大事にしていると書籍で読みました。まさにスナックって、その場にその時にたまたまいあわせたお客さん同士や、店員さんとのライブジャムセッションですよね。思わぬ方向に話が転がり盛り上がる一体感がすごい好きで、個人的にスナックの醍醐味です。
新卒でバイト勤めしていたスナックを事業承継した坂根さんに、夢について語ってもらいました。
お答えのひとつが、スナックブランドを作ること。
たしかに、キャバクラだったりすると「〇〇グループ」みたいな冠がついていたりしますね。
仮に、坂根さんがスナックブランドを作ったら「水中グループ」みたいになるんでしょうか笑
お客さんは、「水中グループは女の子の話が面白いから安心だ」と思ったり、「あそこはどの店も綺麗だから、女子同士で行っても気持ちいいはず」とか?
スナック水中に取材でお邪魔して、一番いいなぁと思ったのは、外から店内が覗けることでした。
スナックって、そもそも一人で行ったことがないんですが、圧倒的に入りやすくなります。
何店舗に増えても、そこは踏襲でお願いしたいですね。農業を通して、まちづくりや観光にもずいぶん関わってきましたが
行政関係や農業関係のその手の集まりは正直退屈なことが多いです。
私自身は繁華街の猥雑さや男女のギラギラした感じ、ちょっと近づき難い排他的な雰囲気にどうしようもなく惹かれてしまいます。
クリーンで健全なだけの体験や街というのは果たして魅力的なのだろうか?と思ってしまいます。
酔っぱらって財布の紐が緩み翌日バカをやったと後悔、また稼がなきゃ、ということも含めて人生や仕事は楽しいなと思うのです。
とはいいながら、学生たちとこの10年ぐらい一緒に地域活動をしてきて2019年に学生と運営するゲストハウスを立ち上げてからはかなりガッツリ関わっていますが
その間、どんどん「飲み会文化」は良くも悪くも衰退して、コロナでさらに拍車がかかっています。
若い人たちの間では「人に迷惑をかけてはいけない」「強引に何かを進めてはいけない」というマナーが定着して来ていて
「飲みに行こうぜ!」的なコミュニケーションは「アルハラ」と冗談めかして語られるようになりました。
昭和と令和の間にはその辺のコミュニケーションの在り方に大きな隔絶があるというか
トラブル回避のためにそもそも関わらないということもこれから増えてしまうのではないかと思います。
坂根さんのスナック水中は今のところそのあたりの風通しが良くて
私もはじめましての方々と20代から60代までいつの間にか一緒に飲んで歌ったりしてしまう空気があります。
どこかで互いに安心感を醸成して、踏み込みながらも不快ではないラインをギリギリ保つということができているのでしょう。
なぜそれが実現できているのかはわかりませんが
「このお店の常連さんなら大丈夫」という何かを生み出せているのではないかと思います。
そして人は「健全でアクセスしやすい、おしゃれ」というだけでは常連の沼にハマりません。
事業展開といっても単なるコピペではそうはいかないので、次の一手をどのように打っていくのか?
期待は高まります。