スタバCEOに復帰したシュルツの失敗
NewsPicks編集部
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スターバックスの歴史を見ると、労働者を大切にするエピソードであふれている一方、今回の一連の報道では間違いなく反組合と感じます。ジャック・ウェルチはじめ「組合のための組合」であることを嫌う経営者は多く(そもそも社外から扇動者が乗り込むことも)、一方でサウスウェストエアラインのように組合とうまくやっているといわれる会社もあります。シュルツ氏としては「こんなに従業員のためを思っているのに、なぜ?」という感じではないかと思います。
かつてアメリカでは自動車会社の工場ができるたびに組合が結成されるかどうかが話題でしたが、最近の中心はアマゾンやアップル。逆説的ですが、本来経営者よりの共和党トランプ大統領が選ばれるころから、経営者、金持ちに対する不満が噴出し始め、親組合のバイデン政権で一気に加速したように見えます。スターバックス本部と労働組合の戦いなのか、本部とフランチャイズの戦いなのか。その境目が曖昧になっているようです。シュルツCEOは、本部がオペレーションの主導権を握らないと、スタバのコンセプトがバラバラになることを危惧している。
最後のアルバイトが健康保険に入れるようにしたのはシュルツではない、というくだりはあまりにもお粗末な結論。誰が決めようと、スタバの良いルールになっているのだからそれでいいではないか、と思ってしまいます。シュルツは、労使が対立しても何も得るものはない。逆に協力することが大切だと主張しています、労働組合はえてして過激な対立を煽ります。それを止めて、インフレの今は痛みを分かち合って一緒に耐えようと呼びかけています。