「まず2年生き延びる」ファーウェイ創業者の発言に中国経済人が震えた理由
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注目のコメント
本件、ファーウェイ社に勤務する大学時代からの旧友と話しました。返答は以下。
「我が社の創業者は、常に危機感を持って経営を行ってきました。会社設立当初にマネージメントの方法を模索していたときも、国有企業との競争から締め出されて海外市場に活路を見出したときも、中米貿易戦争に巻き込まれたときも、そして中国経済が構造的に低迷しているいまも、です」
「我が社の創業者は、社員に対しても常に厳しいルール、態度で接してきました。社員は株主でもある。現状と未来に対して常に危機感を持って臨むのは当然です」
要するに、ファーウェイ社(の社員)からすれば、今になって始まったことではない、ということで、周りが騒いでいるだけ、ということでしょう。
同社に対して如何なる個人的心情もありませんが、中国の政府、企業、人民たちが、同社の創業者、経営陣、従業員のような意識を持って日々の営みに向き合えば、中国経済、社会の未来は、少なくとも現在よりは明るいものになるのではないか、とは感じています。任さんは毎年のように「冬に備えよ!」と号令していることで有名な人なので、その言葉を額面通りにとらえるのはどうかとは思います。端末とEVを統括するファーウェイのリチャード・ユーは「悲観論ていうか、ほら、うちのボスはああいうキャラだからw」的な話を、SNSに書き込んでたのがばれてます。
まあ、世界経済、中国経済ともに先行きが不透明化しているのは事実。また、ファーウェイはスマホが米国の制裁で滅びましたが、加えて中国市場における5G基地局敷設がほぼほぼ完了したのでこちらもしばらくは売上は厳しそう。クラウド、産業別ソリューション、企業向け製品など堅調なビジネスはあるので、すぐにどうこうという話ではないですが、しばらくは我慢ですね。世界経済は縮小していくことは間違いないでしょう。
苦しい日はやってきます。
まず2023年、24年に生き延びていくことはもっとも重要であり、任さんの話は正しいと思います。
問題はまだチャンスがあると思って投資する人が多く、その投資者たちはたいてい失敗していくでしょう。
現在の守備範囲をきちんとやっていくだけでも十分です。