VCの出口戦略、M&Aシフト 株式市場低迷で脱IPO依存
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今後M&AとIPOの両睨みが激増していく。日本は米国と比べてIPO比率が異常に高くM&A比率が低くM&A後進国。変わる時が来た。ウィルゲートM&A、頑張ります!
【国内VCのエグジットはIPOが8割近くを占め、M&Aは2割程度にとどまってきた。米国ではM&Aが約9割、IPOが約1割】
注目のコメント
肌感覚・現場感覚ですが、確かに日本のスタートアップに対しての買収の関心度は高まっていることは最近感じています。
望まない相手に対して会社を買収させることをVCがプッシュするのは違う気がしますが、大手傘下に入ることで成長を加速させられるような三法良しのディールになるので有れば素晴らしいですね。
ただ、やはり肌感覚・現場感覚ですが、買収希望価格と売却応諾価格の差も著しい乖離があるように感じており、そう簡単に物事は解決しないようにも思います。タイトルに違和感があって、正しくはシフトでも、IPO依存脱却でもなく、IPOの扉が閉まってるからという消極的な理由でM&Aエグジットを少しでも頑張ろうという話であり、この機会にIPO依存から脱却すると積極的に動いているかというと疑問でしょう。
つまりまたサイクルが株高局面に向かい始めたらやはりIPOを基本は選ぶはずでしょうし、日本のスタートアップファンディングの環境下ではそれが合理的という事でしょう。
つまり日本は世界でも極めて珍しい早期、早熟、小規模IPOが出来る、かつマルチプルが異常に高く投資家が儲ける事が比較的容易なIPO市場を有しているからであり、一方でメガスタートアップ層がほぼ存在しないため買収者側が極少ゆえM&Aマーケットが実質的に存在しないから。
これは合成の誤謬というか、上記の通り個々のプレイヤーとしては合理的選択としてIPOを、しかも早熟なそれを選ぶのが正しいが、それにより形成されるスタートアップエコシステム全体をマクロで見ると、いつまでも規模が小さく、したがってレイトステージを担う大手ファンドの間尺に合わず、Jカーブを掘りづらいため海外ビズデブがしづらく、といったジレンマに陥っている側面があります。