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【議論百出】「AIの作品が美術コンテストで優勝」の波紋

NewsPicks編集部
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  • 第1期 NewsPicks Student Picker 京都大学大学院教育学研究科 博士課程

    私の研究テーマは、芸術鑑賞に関わる心理学です。AIアートの研究も近年増えてきています。その多くは、参加者がAI作か人間作かという作者を正しく見破れるか、または、どちらの作品が評価が高いか、という興味です。前者の結果はほぼ一貫していて、AI作かどうかはほぼ見破られません。ただ、後者はまだ研究によってばらつきがある印象です。

    私は俳句を題材にすることが多いですが、昨年ある実験を行いました。それは、俳句を

    1. 人間作
    2. AI作をランダムに選ぶ
    3. AI作を人間が選ぶ

    に分けて、評価を比べるといったものです(参加者のサンプル数は400人弱)。結果は、3の俳句の評価が1番高く
    1と2は有意差がない、というものでした。

    つまり、人間とAIのコンビネーションが1番美しいと判断されたということです。今回の記事にある事例も、AIが作ったとて、最後に選んだのは受賞者の方であって、人間の手は入っていると考えられると思っています。

    AIアートを考える時、それはダメだと言う人、いいんじゃないと言う人がいますが、第3の立場として、音楽家にとってのピアノ、美術家にとっての絵筆と同じように道具としてAIを捉える立場があると思います。私は3番目の考え方がしっくりきています。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    19世紀に写真機が出た時点で、画家は全て仕事を奪われるのではないかと警戒されました。単なる写実的な絵画は価値がなくなると予想されました。
     それは、ある程度は正しかったのですが、絵画は印象派、キュビスム、抽象絵画と、急速に新たなクリエイティビティを示そうとする路線を打ち出していきました。

    Midjouneyを含め、今や雨後の筍のように発表されているお絵描きAI(中国や日本でも出ています)は、アルゴリズムによって、これまで描かれた複数の絵画をオンライン上で学習しなければ、絵を構成できません。
     元になった絵画を描いた画家がいるわけですが、こういうAIが商業的に普及していけば、著作権の問題にはなるでしょう。
     たぶん、元になった絵画を描いた画家たち、イラストレーターたちと、AI企業の間で訴訟が繰り返されます。
     それでも、お絵描きAIは進化して次々に発表され続けるでしょう。明確なマーケットがあり、その中でシェアを押さえることには巨大な企業的利益があります。

    芸術としての絵画は、写真機が現れた時と同様に、急速な変化を迫られるでしょう。
     そもそもCGが現れた時点で、大きな変化を迫られていたし、CGを取り入れようという試みも続いてきました。
     創造的なアーティストというのは、与えられた条件でクリエイティビティを発揮するものです。与えられた条件を変える力はありません。
     宗教や政治の制約があろうと、牢獄に入れられようと、資本の力に隷属させられようと、創造的であり続けようとしてきたのがアートというものなので、AIが現れても、やはり創造的であろうとするでしょう。


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    慶應ビジネススクール 教授

    この流れが止まらないという意見に賛成です。ただ、AIには作者のドラマもストーリもない。その意味で、AIによる芸術は、長く語り継がれるというよりは消費されてしまうのではないかという気がします。


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