英保守党、トラス氏を党首に選出 女性3人目、新首相に就任へ
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イギリス議会政治に対する憧れから日本ではメディアをはじめイギリス政治を色眼鏡で観ている傾向があり、イギリス国内の低い評価と乖離している印象です。お手本と呼べるほどのレベルにイギリス政治は今ありません。
また、白人高齢者が多数の保守党党員に選ばれたに過ぎないことを忘れてはならず、一部ではジョンソンより酷くなるという予想があるほどです。ジョンソンシンパとして、反EUポップュリスト路線を踏襲するのは確実です。オックスフォード大卒とは思えないほど知性を感じません。
物価高騰がG7諸国の間では特に顕著なイギリスにあって、トラス新首相は現金給付による財政出動は真っ向から否定し続けており、節税で対応することを明言しています。
ただ、多くの専門家は、節税だけでは年金生活者をはじめとする社会下層は冬を越すことはできず、光熱費を払えないことから暖房機器を使用せず、その結果、大量の死者を出すだろうと警戒しています。
この批判に対してまずどう動くか、注目です。在欧州の視点では、Brexit後に実際には様々な分野で協力協定の交渉が進んできていたものが難航してきた経緯を、今回の首相交代でどのように打破するのかという点に非常に注目しております。
特に研究開発イノベーションの分野では、英国が如何にEUの「ホライゾン」に関われるのかが非常に注目すべきポイントだと思います。「鉄の女2.0」トラス新首相の誕生を歓迎したい。
もう忘れている人もいるかもしれないが、今回の首相交代はコロナ禍で人心が不安定になる中、40人にのぼる閣僚など政府関係者が離反して辞任する前代未聞の騒動を受けてのもの。
こういう形で切り替えてくる英保守党はしたたかだと、改めて思う。
日本政府も英国政府の動きに注目し、外交と観光で生きるしぶとい旧大国としての振る舞いからも大いに学んで、わが国の国際的地位向上と生き残りのため、果断に行動してほしい。