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いずれも日本を代表する偉大な経営者ですが、全ての方々の著書はこれまで片っ端から拝読し勉強させて頂きました。
幸い直接ご一緒できる時間もあったことから、本に書かれていた事への左脳の理解が、右脳の直感的理解とシンクロし、自分にとって大変貴重な人生経験になりました。
JALの時の稲盛さんは、良い意味で単なる「いい人」ではなかったと思います。きっちりやるべきこと、責務を果たしてない人、組織の利益創造に貢献できていない人には、ポジション変更等かなり厳しい対応をされていたと思います。そうしたマネジメントプロセスを通して、強い組織を作り上げて来られたのであろうと感じました。JALでは数年のご指導により稲盛さんの経営哲学、考え方は浸透していたように思います。
ソニーでも井深さん・盛田さんが大切にされてこられた経営哲学が、今現在も脈々と受け継がれているように感じています。そして、それを自分も大切にしたい、守り続けたいと自然に思います。
優れた経営者は世の中にそれなりにいると思いますが、経営哲学を後世まで脈々と残せる希代の経営者はそうはいないと思います。
そのあたりは名著「ビジョナリーカンパニー」によく纏まっていると思います。まだお読みでなければ、ぜひおすすめしたい本です。
会社として大切にしていきたい思想や理念を言語化して、後世に伝えられるような経営者、ビジネスパーソンになれるように、日々精進をしていきたいと思います。
どんな状況になっても、自分の軸にぶれずに立ち返るということは、鍛錬しながら内なる筋肉を鍛えていくものでしょうね。深い言葉です。
完璧ではないという矛盾や葛藤を抱えているからこそ、求心力的に、哲学・思想・価値観を掲げたり、掲げる・公言することによって自分を多少なりとも律しようとしたのではないか。
一方、その哲学・思想・価値観が、人間への深い洞察に基づく普遍的なもの。だから社会に受け入れられた側面もあると思う。
それは「神様」ではないのに、それを本人が一番思っているだろうに、「神様」と周囲に呼ばれるという矛盾を伴うモノ。完璧ではない部分を知っている人から見れば、公言したり呼ばれることを受け入れている矛盾に、人間臭さを感じて、信頼されていた部分もあるのではないだろうか。
最近、欧州が得意な”経営に哲学を持ち込む”ことの重要性を、実感しています。
卓越した経営と、立派な哲学。それに加えて、人間臭い葛藤や悩み、弱さ、といった神様とは程遠い現実があるからこそ、愛してやまない存在になったのではないだろうか。
所詮完璧な人など存在しない。とした時に、それでも理想に向けて必死にもがく姿こそが、お二人の真髄であり、私たちが追い求めるべき姿なのではないかと感じる。
人生経験を重ねると哲学的なことに思いを馳せる人も少なくないと思います。
そう考えれば、先人の知恵とも言えるのかなと思ったりしました。
「人間として何が正しいか」と問いかけることが、稲盛哲学の基本となっている。
時代が変わっても、変わらず大切なこと。大切ですね。
経営の神様みたいな方々ですが、最後にあるように人として完璧ではなく、完璧でないことを知っているからこそ驕らず謙虚であり続けたのは本当に素晴らしいことだと思っています。
多くの人は成功すると「無私」になれず、成功にしがみつこうと自己保身の塊になり「無他」になりがちですので。
政治家の皆さんに見習っていただきたいですね、本当に!
そして、「無私」であるからこそ人材育成の面で本当に多くの貢献をされてきています。
従業員を育てる、後継者を育て、私塾を開き、本を書き。
こうした内容はもちろん、その精神も受け継いで未来に繋げていきたいです。