[チェルノッビオ(イタリア) 2日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、国際原子力機関(IAEA)の視察団によるザポロジエ原子力発電所の調査について、ロシア軍の存在により困難に直面しているが依然重要との見解を示した。

当地で行われたフォーラムへのビデオメッセージで「IAEAがザポロジエ原発を訪問できるようわれわれはあらゆる手を尽くした。調査団はまだ役割を果たすことができると信じている」と語った。

ロシア側に同原発の非武装化を求めているが、この問題でIAEAから連絡はないと明かした。

その上で「IAEAがわれわれとの合意に従い、国際社会全体の利益に貢献することを望んでいる」と述べた。

ザポロジエ原発が安全に稼働し、ウクライナの電力網への接続が維持されれば、欧州のエネルギー危機への対処に貢献できると指摘。「ウクライナは欧州連合(EU)諸国への電力輸出を増やす用意がある」と表明した。