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米で炭酸ガス不足、食品メーカーが確保に奔走

NewsPicks編集部
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  • NewsPicks 編集部 記者

    ガソリンがないと、ハムやビールも作れない――。

    ガソリンと食品に、どんな関係があるの? と思う人も多いでしょう。でも、実はつながっているんです。

    食品の加工や炭酸飲料、保冷に使われる「炭酸ガス」は、固形では「ドライアイス」、水に溶けた状態では「炭酸」、大気中にあると「二酸化炭素」になります。

    ドライアイスや炭酸、とても身近な存在ですよね。

    そして、この炭酸ガス、大気中にはごくわずかしか存在しないため、工業製品として生産されています。

    しかも、石油精製などの過程で出てくる”副産物”として作られるため、石油(ガソリン)の需要が減ると、炭酸ガスの生産量も減ってしまうのです。

    記事ではアメリカのことが書かれていますが、実は炭酸ガス不足、他人ごとではありません。日本でも、国内の製油所が操業を停止し、夏場になると炭酸ガス不足が起きて韓国から輸入することもあるんです。

    厄介ものの二酸化炭素(炭酸ガス)が輸入されているなんて、不思議ですよね。

    環境問題で悪者にされる石油ですが、そこから様々なものが生まれ、生活に欠かせない存在になっているのも事実です。

    サプライチェーンの実態を知ると、世の中の見方が少し変わってくるかもしれません。


  • 東京大学 中国思想文化学研究室助教

    世界全体では増え続ける二酸化炭素の排出を何とか封じ込めようと努力しているのに、一方で二酸化炭素が足りなくて困っている業界もあるというのは、皮肉なことです。

    ところで、ビール会社が炭酸ガス不足で困っているというのは、どういうことなのでしょうか?
    ビールは発酵の過程で自然と炭酸ガスが生まれます。あのシュワシュワは酵母が麦を醸す過程で生じたものであり、工業的な炭酸ガスを付加したわけではありません。

    一つには、お店で樽から出すドラフトビールは確かに二酸化炭素ボンベが必要です。二酸化炭素の圧力で、床に置いたビール樽の中身を卓上のサーバーに送るからです。ただ、これはビール会社ではなくガス会社から買うものです。
    もう一つには、完成したビールを工場で缶や瓶、樽などに充填する際に、酸素による劣化を防ぐために二酸化炭素を充填します。おそらくこの二酸化炭素が足りなくて困っているものと考えられます。

    ただ、日本の大手ビールメーカーでは、ビール発酵の過程で発生する二酸化炭素を集めておいて、これを充填の際に用います。
    発酵の際に発生する二酸化炭素を全てビールの中に閉じ込めると炭酸が強くなり過ぎるので、本来はその大半を大気中に放出します。
    本来大気中に放出される二酸化炭素を再利用するのは、コスト面での損得は分かりませんが、環境対策としてはクレバーですよね。

    アメリカのビール会社も、これを機会に日本のメーカー同様、発酵時に排出される二酸化炭素を再利用する取り組みをして欲しいものです。


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    東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 教授

    気体というとどこにでもある気がしてしまいますが、「そこにある」ということと「(量・質・コスト的に)工業的に使える」ことは大きく異なります。炭酸ガスの他に、ヘリウムガスやアンモニアの供給不足も深刻です。

    ヘリウムついに値上げ、世界規模の需給逼迫で避けられず
    https://newspicks.com/news/4157443

    ヘリウムの世界的供給不足は今後も続き、25年後には枯渇する危険性も
    https://gigazine.net/news/20130928-global-helium-shortage/

    アンモニアの国際価格が上昇 日本への影響は | EnergyShift
    https://energy-shift.com/news/3b9d1ce6-be2a-45de-9d14-6189934a2cf0


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