【実体験】「宗教2世」が味わう深い絶望
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新宗教3世です。
「この宗教に関わりたくない」と親へ意思表示できたのは、社会人になってからで、より広がり深くなった人間関係の中で、自身が感じる違和感を言語化し、向き合う勇気を持てたからだと考えています。
ただ、親は親であることに変わりはなく、
善として働きかけてくる場面が未だあります。
私自身の一方的な嫌悪感で、宗教が生きる意義となっている親や親族は傷つけたくない思いもあり、未だうまい付き合い方がわからずの状況です。宗教による組織的背景があるため、児童相談所や学校が介入できないでいる、というのが問題でしょう。
宗教関係でなければ、児童虐待やネグレクトには、行政が介入する場合も多いです。
宗教関係であれば関わりたがらない、というのは、メディアも同様で、今年のことですが、大手出版社から出ていた宗教2世の自伝的マンガが、新宗教団体からの抗議で連載中止に追い込まれました。
『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』
連載終了に関するお詫びとお知らせ
https://yomitai.jp/series/kamisama/
このマンガの場合もそうですが、宗教関係だと何が面倒かというと、電話抗議などの人海戦術を仕掛けてきて、職員室や編集部は電話対応で業務が成り立たなくなります。
フライデーのような部数の大きい雑誌であれば、そういう抗議や訴訟を受けても存続しましたが、部数の小さいマンガだと打ち切られます。
子供の親も宗教団体の側に立っていて、行政や学校を激しく拒絶します。
ここに介入するためには、国家の価値観は宗教にも家庭にも優先される、という原則を確立して、政府が法人や個人の権利を制限して子供の人権を保護するしかないでしょう。それには立法措置も必要でしょう。
むずかしいのは2世です。日本の新宗教は、3世までは続かない場合が多いです。自前の小中高、大学を設立して囲い込んで育てている宗教団体でも、3世はほとんど離れている場合が多く、4世はほとんどいないです。これは、キリスト教やイスラームでも同様です。
これは、それだけ現代の日本社会が流動的で、かつ「多数派」に同化する圧力が強いということです。
江戸時代の村社会であれば、もう少し継承されるでしょう。隠れキリシタンのように離島などのコミュニティであれば、100年以上の世代継承も可能です。
現代は、メディアが発達し、義務教育もあり、進路も選択肢がたくさんあります。マイノリティが3世代以上継承されていくのはほぼできないようになっています。
そうであるからこそ、どうせ2世代以上は続かない問題、として放置されているところもあります。犠牲になって救いが無いのは2世です。親が特定の信仰を持つ「宗教2世」の問題がクローズアップされています。
今回、旧統一教会信者の両親を持ち、成人後に脱会した女性が「いまも苦しむ多くの子供達を、子供のうちに助けられる機会を」との思いから、自身の経験や支援態勢への思いなどを語ってくれました。