[29日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は29日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による26日の経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」での講演後の株価急落について、FRBがインフレ抑制に真剣だと投資家が理解している表れだとの認識を示した。

「講演がどのように受け取られたかを見て、私は実際のところ好ましいと感じた」とカシュカリ氏はブルームバーグのポッドキャスト「Odd Lots」に語った。「人々は今やインフレ率を2%に戻すというわれわれのコミットメントの真剣さを理解している」とした。

総裁はまた、FRBは2%目標の3倍以上に跳ね上がったインフレを抑え込むために「当面」引き締め政策を続けると述べた。

「前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に株式市場が上昇するのを見て、胸が躍らなかったのは確かだ」とも語った。前回のFOMCは7月26─27日に開催され、2会合連続で75ベーシスポイント(bp)の利上げを決定した。

パウエル議長はFOMC後の記者会見で、FRBがどこかの時点で利上げペースを落とすとの見方を表明。26日の講演でも同様の見解を示したが、同時にFRBの利上げは家計と企業にとって「多少の痛み」を伴うと強調した。