【解説】英国「光熱費8割アップ」で、暮らしはどうなる？

ロンドン時代、異常な光熱費の高騰に驚いた。本当に生活が立ちんゆかなくなるレベル。日本はその点凄いなぁと長年思っていたけど、さすがに最近の電気代の高騰は驚く。冷蔵庫などの待機電力だけでも相当な金額になっている。実質的な基本料金の値上げが半端ない。

脱炭素はクリーンであることだけが論点になりがちだが、エネルギーの安定供給と、使用するエネルギーの削減の仕組みが大事で、クリーンであることはそのためのソリューションでもある。

皆で理解して行動に移していきたい。電気代で生活が脅かされるなんて真っ平でしょ！

昨年は8月以降ずっとほぼロンドンでエアビーを使って生活していたけど、この光熱費アップで宿泊料金も相当に上がっていそう。ただ、ポンドも米ドルに対して大きく下げてきていて、その事で米ドルを収入得ている人には物価高の影響が軽減されてはいる

私のイギリス政府への印象は「計画性がなく無策。面倒なことは丸投げ。だけど急場の適応力は抜群」。
メイ首相が丸投げしたBrexitも無策で無謀でしたが力技でなんとかしたし、コロナ対策もしかり。そして今度は燃料危機をボリス首相が無策のまま丸投げしようとしている。

ちなみにイギリスのインフレはウクライナ問題だけでなく、Brexitによる人材流出とコロナ禍での経済ダメージも相まって根が深く給付金や減税でどうにかなる問題でもない。
そしてイギリスの冬は想像以上に厳しいし、体質的に寒さに免疫のないインド人やアフリカ系の割合が歴史的に多いから、真っ先にダメージを受けるのは所得が低く寒さに弱い移民。
それでも街の皆さんは楽観的で今日もこの瞬間を楽しんでいる。無策だけど何とかなると思ってる。
そんな国です、イギリス。

光熱費の高騰に備え、薪を備蓄している世帯が増えているようです。ロシアに屈しないためにも、冬将軍との戦いには勝たなければなりません。

イギリス（特にロンドン）は家賃や物価が高く、元々住めないイメージでしたが、光熱費の大幅高騰で、さらに拍車がかかっているみたいですね。

なぜ、次期大統領候補が政策提案しないかが謎です。

家庭のガス代と電気代がほぼ倍になる。
政府もこれだけに資金を投じるわけにはいかないですが、いち早く解決すべき問題だと思います。
それか値上げした分、後々何かしらの形でサポートがあればよいのですが...。

英国の話ではありますが、日本も電気代の値上げが始まっているので他人事とは思えません。
実際、つい先日、元々契約していた電力会社の新料金体制の発表(実質値上げ)を受けて電力会社を変更したばかりなのですが、同じように変更した人は多いはず。

こればかりは政策でどうにかするしかない印象なので、英国がどのように対応するのかは注目したいですね。