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【教養】なぜ、日本は「新宗教だらけ」なのか

NewsPicks編集部
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    (株)こうゆう 花まる学習会 代表

    勉強になる。スッキリと概観できました。

    「宗教に対する社会の目が厳しくなり、旧統一教会は社会的影響力も低下していると思っていただけに、ここまで政治と関係を構築していたというのは、正直、自分も認識が足りなかった」
    →やはり、この一点ですよね、みんな共通の思いは。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    20世紀に新しい宗教集団が続出したのは、日本に限らず、アジアでもアフリカでも、世界のほとんどで同様でした。
     インドでもサイババとかハーレー・クリシュナとかは日本でも知られています。中国でも法輪功とか全能神とか、たくさん出てきています。
     韓国でも、キリスト教系を中心にたくさん出てきて、国外へも盛んに布教するようになりました。韓国でなぜキリスト教が人口の3割ほどの最大の宗教になったのか、現地独自の教義を持った集団が次々に現れたのはなぜか、は、19世紀後半からの韓国の歴史を背景にしています。

    ヨーロッパだけはやや例外で、新宗教が比較的現れなかった、といえます。これは代わりに共産主義が流行っていた、というのと、政府が宗教を管理統制する制度が世界で最も発達していた地域だったからです。フランス革命の頃に顕著になったもので、共産主義が生まれたのと同根のものです。

    歴史を通して繰り返し新しい宗教運動が登場するのは、今ある社会、今ある制度、今ある宗教に飽き足らない人々が常に存在するからです。
     仏教もキリスト教も、インドやイスラエルの新しい宗教運動として始まりました。イスラームも、アラビア半島の新宗教運動でした。
     新しい宗教運動の多くは、現世を否定するものです。山奥に引きこもって、世俗の社会から離れようとする運動も多いですが、今ある社会を壊して全く新しい世界を打ち立てようとする場合もあります。「千年王国運動」などと呼ばれます。
     キリスト教のルターらのプロテスタントや中国の太平天国などが有名ですが、何百万、何千万の命を奪うこともあるし、本当に新しい国家を建てることもあります。
     旧統一教会は、そういった世界史的な宗教運動に比べれば、間違いなく小物です。ネットワーク商法が宗教の看板をかけて政治運動もやっている、という程度ではあります。

    新しい宗教運動というのは、ヤクザ(彼らは社会に寄生しているだけです)などとは比較にならないくらい「反社会的」、というより、反現世的、反体制的なので、危険なのは確かです。その危険さが宗教の魅力とすらいえます。
     宗教というのは、本来、政府が飼いならすには限界があり、社会に牙をむかない宗教など、ほとんど死んだ宗教ともいえます。
     それでも、政府が宗教をつぶしたり飼いならそうとしてきたのが世界各地の歴史であり、それは今後も繰り返されていくでしょう。


  • 東京大学 中国思想文化学研究室助教

    せっかく島薗先生に話を聞いたのであれば、もっと踏み込んだ分析や提言が欲しいところでもあります。
    例えば既存宗教が強力なヨーロッパに比較して、日本はそれが弱くて新興宗教が発展する余地があると言いますが、それでは、例えば日本のお寺勢力はなぜヨーロッパの教会勢力のように強力ではないのかという問題に踏み込むべきです。数だけで言えば、お寺はコンビニよりいっぱいあります。
    更に言えば、今回の件を受けて、寺社仏閣がやるべき社会的使命について提言が欲しいです。

    また、カルト化する教団の特徴として「現世否定」を挙げていますが、それではこの「現世否定」に耐性を持つためには、どのような思索・研究・教育が必要なのでしょうか。
    島薗先生は20年前に「死生学」という講座・プロジェクトを立ち上げ、多くの研究者・学生を巻き込んで様々な取り組みを展開し、そしてこれは島薗先生退職後の今も続いています。
    http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dalspe/

    カルトに走らず、現世を否定せず、自然科学と整合した思考で、如何に我々は生と死を考えていくべきなのか。これは私も含めて人文学者の取り組むべき仕事です。
    とりわけ島薗先生は専門家中の専門家ですので、これについてもっと語って欲しかったと、やや残念に思います。

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    本記事には関係ありませんが、陰陽五行説の成立過程について解き明かした拙著『漢代経学に於ける五行説の変遷』が出版されました。ご興味のある方は是非ご一読ください。
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  • NewsPicks 編集部

    「新宗教」と聞き、旧統一教会はオウム真理教などが真っ先に頭に浮かぶかもしれません。ですが、実はそれらはごく最近広まった、かつ新宗教の中でも変わった部類のものなのです。

    実は、私自身は霊感商法もオウムの事件も、同時代で経験していないのですが、だからこそ、200年以上もある「新宗教」の歴史を紐解くことで、現代日本人がこれまでいつどのような思想に惹かれ、「救済」求めてきたのかが見えてきました。

    また、「新宗教」そのもののイメージも少し変わるのではないでしょうか。

    そして、歴史を俯瞰することで、旧統一教会のような「異端な新宗教」がなぜ人々を惹きつけたのか、その一端がつかめたような気もしました。

    「新宗教」の全体像、その中における旧統一教会。宗教学者の島薗先生のコメントと共にお楽しみください。


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