[スパフランコルシャン(ベルギー) 26日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループ傘下のプレミアムブランドであるアウディが26日、2026年シーズンから自動車レースF1に参入すると発表した。

現在参戦中のチームの1つに、ドイツで製造したパワーユニットを供給する。供給先となるチームは年内に発表する予定。複数メディアは、ザウバーが運営するアルファロメオが交渉中と伝え、メルセデスのエンジンを使用しているアストンマーチンとウィリアムズも関心を示しているという。

アウディのチェアマン、マルクス・ドゥスマン氏は声明で「F1は、われわれのブランドにとって世界的な舞台であると同時に、非常にやりがいのある開発研究の場」と述べ、「高性能と競争力の組み合わせは、常にわれわれの業界における革新と技術移転の原動力となる。新しいルールができた今こそ、私たちが参加する絶好の機会だ」と続けた。

F1は、2026年から持続可能性と費用対効果の高い未来に焦点を当てた新たなパワーユニットを採用。30年までにカーボンニュートラルを実現することを目標に掲げており、新規定では電動化や持続可能な燃料使用の促進、来季からの段階的な予算上限などが設けられている。

なお、同じくVW・グループ傘下のプレミアムブランドであるポルシェも、2026年シーズンから現チャンピオンのレッドブルと提携して、F1に参入するとみられている。