JFEが高炉を電炉に転換 CO2排出減、28年にも岡山で
日本経済新聞
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これは興味深い。
高炉と電炉、設備はかなり違うと思う。そもそも高炉の方が大きく、電炉の方が小さい。だから転換といっても、現在の高炉設備の大部分は廃棄、電炉部分は新設という感じになると思う。そしてキャパ縮小も結果としてされるのではないだろうか。
また高炉からは自動車用の高級鋼なども作れる(様々なスクラップ鉄が混ざった電炉より、成分調整がしやすい)。ただ建築用の普通鋼なども作っていて、それを二酸化炭素排出が相対的に少ない電炉に変えるということだろう。
あとは、気になるところでは、高炉メーカーが電炉メーカーを買収したり完全取り込みしていくか。
JFEはたしか電炉メーカーを系列に持っていなかったと思うが、日本製鉄は共英製鋼やトピー工業、合同製鉄、大阪製鉄など系列の電炉メーカーを持分法(大阪製鉄だけ連結子会社)で有している。JFEは岡山で今後停止予定の高炉を電炉に転換するとのこと。
COURSE50の実現のために、いろいろな手段があるが、社としての脱CO2に取り組むモデルケースとして、社外にも良いアピールとなるだろう。
現状の技術では電炉で高級鋼を作り込むのは難しいと言われている。
JFE目的としてはどちらになるだろうか。
①電炉で高級鋼を作り込めるよう技術開発を行う。
②普通鋼に関する電炉での生産割合を増やす。グリーンスチールとは言いますが、結局はここですよね。
”電炉は自動車向けなどの高級鋼材の製造が難しく、現状の技術では高炉からの単純な代替が難しい。電炉の主原料である鉄スクラップの流通量に限りがあることも課題で、燃料高に伴う電気代の高騰が続けば製鉄コストがかさむ懸念もある。高炉メーカーは脱炭素化に向けた技術開発を迫られている。”