FIAが2026年F1パワーユニット規則を承認。次世代PUはネットゼロ、低コストを達成しつつパワーを維持
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2026年からのF1のレギュレーションがよりカーボンニュートラルな方向へ向かうとは前々から騒がれていましたが公開されたものは僕の予想を遥かに上回るものでした。
マシンとしての総出力は1000馬力を超えるそうで、かつエンジンの熱から電気を生み出すハイブリッドシステムであるMGU-Hは廃止となり、市販されているハイブリッド車同様のブレーキング時に電気を生み出すMGU-Kをアップグレードするということでマシンの小型・軽量化が推測されます。また、MGU-Kをマシンのシャシーに取り組むことで安全性の向上も図っているとのことです。
燃費も大幅に向上するらしく、現在のF1マシンは100リットルの燃料タンクが搭載されていますが、2026年からは60リットルに縮小されると言うことでこれもまたマシンの軽量化と小型化につながりそうです。マシンの出力アップと軽量化・小型化(が見込まれる)ので、マシンの最高速が現行のF1マシンよりも上がり、よりハイスピードなレースが見られるようになるかもしれません。
また燃料も完全なカーボンニュートラル燃料で、走行時に排出した二酸化炭素と同量の二酸化炭素を燃料生成時に吸収することで達成しています。この燃料は市販されている乗用車にも利用が可能なものであるそうで、もし安価に大量生産をすることが可能になれば世界が今シフトしようとしているクルマの電動化にストップ!とまではならないかもしれませんが、スローダウンが掛かるかもしれません。
となると電気自動車の未来に全力投球している自動車メーカーよりも、内燃機関車も電気自動車も水素も全部やるトヨタの「フルラインナップ」戦略がやはり最適解であった、ともなりそうです。アウディとポルシェが2026年から参戦する見通しですが、もしかしてF1を通して内燃機関の技術を保つことで市販車両にフィードバックを行おうとしているのか?とも取れるな、と感じました。