[10日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は10日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレに対応するために政策金利を年末までに3.9%、2023年末までに4.4%に引き上げる必要があると引き続き確信していると述べた。

10日に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)で物価圧力の冷え込みが示されたことは「歓迎すべき」だが、FRBが「勝利宣言するには程遠い」状態であり、政策金利を現行の2.25%─2.5%からはるかに高い水準に引き上げる必要があると指摘。市場では来年早々の利下げが見込まれているものの「現実的ではない」とし、FRBはインフレ率が目標の2%に「十分近づいていると確信するまでは」利下げを行わないだろうとした。

一方で、急速な利上げによって米国が「近い将来」にリセッション(景気後退)に陥る可能性があると言及。ただ、そのリスクは自身の考えを阻むものではなく、インフレ率を「2%に回帰させる必要がある」と語った。