[ロンドン/ニューヨーク 10日 ロイター] - ウクライナ国債を保有する海外債権者は約200億ドルの国債について、2年間の支払い凍結で合意した。これにより債務不履行(デフォルト)が回避される可能性がある。

利払いなどの凍結が合意されたのは2022年から33年に償還を迎える13の国債。

ウクライナのシュミハリ首相は声明で「ウクライナは約60億ドルの支払いを節約できる。これらの資金はマクロ金融の安定性を維持し、ウクライナ経済の持続可能性を強化し、ウクライナ軍の力を向上させるのに役立つ」と述べた。

ウクライナ国債を多く保有しているのはブラックロック、フィデリティ・インターナショナル、ジェムストックなど。ウクライナ国債の価値は21年末にロシアがウクライナとの国境沿いで軍増強を開始して以降、80%以上目減りしている。

このほか、約26億ドルの国内総生産(GDP)ワラント債の条件変更も合意された。